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zoom RSS 5月句会「結果」

<<   作成日時 : 2017/05/13 10:36   >>

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  第56回 5月句会「結果」
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※次回6月句会は2句出しで
 5月31日(水)午後5時投句締め切り
 選句は6月7日までの一週間です

特選句 選評集

5.ダリア植うかつて人妻たりし土(ひろみ)
【大津留直さん評】
一読、「人妻たりし土」という措辞が意表を突く。
それが読者の想像力を喚起し、短編小説のような数場面が浮かんでくる。
作者は、なぜあの人妻に自分はこんなに惹かれるのかと思いながら、
ダリアを植えている。すると、その人妻が実はかつてこの土だったからなのだ
という想いが不図過って、なにか心が解れて来るように思えたのだ。

7.ぶっきらぼうに父の霊佇つ春の夢(ひろみ)
【森信之さん評】
ぶっきらぼうだった亡くなったお父さんが夢の中でも
やはりぶっきらぼう。

10.そよかぜに波と散りゆく桜かな(直克)
【石田桃江さん評】
散る桜の儚さと優美な情景をいただきました。
そよかぜと波によりリズムを感じます。

16.すみれ摘む空の芯まで眩むとき(一彦)
【加藤直克さん評】
すみれと空の芯との取り合わせ、とくに「さ」行音の連なりとイメージの交錯が
素晴らしいです。そしてそれが「摘む」「眩む」という「む」音で連結されていて、
句の姿が決まっています。意味的にもすみれの青さと空の蒼さが一つになり、
この世に住む=澄むことの驚きと祈りが一つになるのでしょう。

20.鳴り止まぬ隣家の目覚まし昭和の日(浮葉)
【加藤昌一郎さん評】
昭和の目覚ましは金属のカップを金属の棒で叩く原始的なドラのようなもので、
鳴り方も今のように時に遠慮っぽい断絶などなく、鳴り出したら睡眠者が止める
まで鳴り通す、軍国日本的なものでした。「昭和の日」が入ってゐるだけで、
古い昭和が生きた光景になった。

21.うららかや枕木枕木汽笛汽笛(哲央)
【星人評】
スピードに任せ、体を揺らしてエンドレス。
列車音のリズムが定型の意識を取り払っている。
自由な気持ちで読ませてくれる面白い一句。

23.銀河系宇宙脈打つ落花かな(星人)
【朝吹英和さん評】
引っ切り無しに散りゆく花吹雪もまた生命力の
象徴である。気宇壮大な世界が魅力的。

24.禅寺の角を曲つて揚羽来る(ゆう)
【於保淳子さん評】
何気ない風景ですが、禅寺の角から出て来た揚羽は
何かの魂を運んでいるような気がします。

25.陸果つるまで菜の花の叫びかな(星人)
【鈴木浮葉さん評】
陸(くが)果つる先は青い海。そこまでずーっと
菜の花畑。たぶんきっと狂おしい黄色い悲鳴。 

【松本龍子さん評】
一読、一面の菜の花が見える。むせ返るようないのちの誇張。「叫び」という
言い方のために見える陸すべてが菜の花であるような印象を受ける。まるで
菜の花が意志をもって陸の果てまでのびているような捉え方である。作者の
直感的な「感動」も見えてくる。

【高橋雅城さん評】
「陸果つる」というので岬に菜の花が咲き溢れんばかり、
「叫び」というので断崖となっているその岬を思い浮かべました。
これ以上踏み込めば断崖より落ちてしまう、しかし菜の花は咲き誇っている、
ひいては地の色をみせず菜の花が咲き、その黄色と海の青との
コントラストを見せている、そのさまを「叫び」という
言葉であらわしたのが非常にいいと思いました。

32.ぞろぞろと星食ひにくる牛蛙(龍子)
【服部一彦さん評】
こういうふうに平叙されると至極当たり前の様な気がしてくる。
古事記の世界に迷い込んだような懐かしい抒情。

【真矢ひろみさん評】
星と牛蛙の取り合わせの妙

【小出哲央さん評】
中七の「星食いにくる」が牛蛙ののそのそとした緩慢な動きを表しており、
また地上にいる牛蛙と星の空間の広さが見事だと感じました。

【五島高資さん評】
たしかに異形なる牛蛙の内部はブラックホールのようにも思われる。
奇抜な着想だが妙なリアリティがある。

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