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10月句会「結果」

2017/10/11 01:21
  第61回 10月句会「結果」
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※次回11月句会は2句出しで
 10月31日(火)午後5時投句締め切り
 選句は11月7日までの一週間です

特選句 選評集

4.伏せたまま枯野になった一連隊(昌一郎)
【加藤直克さん評】
台風でなぎ倒された草原が立ち上がることなく枯れ野になった光景が
目に浮かんだ。それが突撃して死屍累々となった一連隊のイメージを
喚起したのだろうか。哀惜と鎮魂の想いに圧倒された。


16.月光のところどころに死のリズム(基道)
【朝吹英和さん評】
月光を浴びて変身する伝説は狼男や吸血鬼などにも見られ
る通り、月は生命感溢れる太陽とは反対に「死」の象徴である。
中七の「ところどころ」が不気味で効果的。


18.鬼やんまの頸にまたがり大井川(一彦)
【鈴木浮葉さん評】
フイリップ・プルマンの「ライラと黄金の羅針盤」シリーズに
鬼やんまの頸にのる妖精?の女王だか魔女がいた様な気がします。
それを彷彿させてなんだか好きな句。大井川にもいたら楽しいし、
自分もその視点から自然を見たらどうだろう、とわくわくしました。

【真矢ひろみさん評】
一読、爆笑。この程度の嘘は、文芸の歴史、短詩型の大いなる
伝統から見れば、ごくごく一般的なことに相違ない。

【森信之さん評】
大きな鬼やんまを見るとそんな気分になります。
ファンタジーあふれ、発想がとても新鮮で、
そうして大井川を渡ってみたいと思います。


19.雨上り虫の音を聞く石仏(信之)
【星人評】
もう表情も見えない風化仏だろう。
もし表情が分かれば、
雨上がりの虫時雨に相好を崩しているのかも知れない。


22.黄葉して貌消えてゆく貉かな(龍子)
【大津留直さん評】
ムジナは、民話などで山道などで人を化かすと言われている。
特に、木々が黄葉する頃には、ムジナの貌が黄葉に紛れて、
人を化かし易くなるという想像力がこの句には働いている。
貌と貉の漢字の類似性も楽しい句である。


23.小鳥来るパンとサーカスを見尽くして(龍子)
【石田桃江さん評】
小鳥来るに人生を重ねて長い長い歳月にパン(日常)と
サーカス(非日常)を十分に見ることが出来た。
見尽くしてに力強さを感じました。


24.刈り終えし稲の根っこが仰ぐ星(哲央)
【五島高資さん評】
稲刈りの済んだ田圃はもの悲しいものがある。
しかし、よく見ると稲の根元がずらりと並んでいる。
根はやがてまた土となり生命の循環に組み込まれる。
星々もそのことをよく知っている。
元をただせば稲も星々の欠片なのだから。


25.帚木に通ふ血汐や朝の星(高資)
【加藤昌一郎さん評】
空蝉も源氏も禿でもパイパンでもなかった。
二人は血汐通わす一線を越えた。
夜通し見ていた星は寝不足の朝を迎えて迷惑だった。


27.泰然と「菩提薩婆訶」を紙魚泳ぐ(ひろみ)
【阪野基道さん評】
泰然自若と般若心経を唱え、その余韻の中を泰然自若と紙魚が
行き来する。経文の中へ紙魚が悟りを求めて「走る」のではなく、
悟った紙魚が「泳ぐ」に、なるほど、と感心。


30.川風に乗りかへてゆく秋の蝶(星人)
【松本龍子さん評】
一読、詩情を感じる。「秋の蝶」は力なく弱弱しい秋に見かける蝶。
言葉のままに解釈すれば、秋の蝶が自力で飛ぶのを諦めて川風
に身を任せて飛んでいるという句意だろうか。写生句とみれば
「乗りかへてゆく」という風に作者には蝶の動きが見えたということ
である。地上に現れた蝶も川風に乗りながら川に落ち、海に還る。
「秋の蝶」は作者の分身なのかもしれぬ。


31.写楽の手ぱつと開かれ花野かな(星人)
【服部一彦さん評】
花野に対面した時の新鮮な驚きが如実

【於保淳子さん評】
力強く開いた手とそこに現れる花野の景色が鮮明に見えるような気がします。
この取り合わせが面白いと思いました。




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