〜月例句会会場〜

アクセスカウンタ

俳句飄遊

プロフィール

ブログ名
俳句飄遊
ブログ紹介
(Since 2011 June 2,)
画像
zoom RSS

9月句会「結果」

2017/09/10 16:28
  第60回 9月句会「結果」
画像

※次回10月句会は2句出しで
 9月30日(土)午後5時投句締め切り
 選句は10月7日までの一週間です

特選句 選評集

6.迎え火のゆらぎてほっと消えにけり(淳子)
【五島高資さん評】
精霊の到来を彷彿させる。家に着いた安堵感も感じられる。

9.三日月の色吹き込めて草の笛(直克)
【加藤昌一郎さん評】
猛暑の一段落しそうな秋の入り口。
今日この頃、草笛の音色は本当に
爽やかなご馳走です。

11.月かくれまたこおろぎのこゑばかり(龍子)
【大津留直さん評】
表記に誤り、おそらく、ケアレスミスが一つある。
「こおろぎ」は「こほろぎ」。なぜなら、「こゑ」が旧仮名遣いなので、
一句にはその点に関して統一が必要。それにもかかわらず、佳句である。
一時、出ていた月がかくれてしまった。それで、あたりは再び、
コオロギの声がするばかりとなってしまった、というのだ。月がかくれ、
あたりが暗くなることによって、われわれの聴覚が研ぎ澄まされ、
コオロギの声の「あはれ」が、より深く感じられるのである。

12.ことばよりことばこぼれてこりんだう(龍子)
【阪野基道さん評】
声として発せられた言葉から声にならない言葉がこぼれ、
声にならない思考中の言葉から意識されざる言葉がこぼれてゆく。
歯痒さではなく、言葉が次々と生まれてゆく楽しさ、その広がりに
言葉の不思議を感じる。そして、「こ」音の連なりと、
散りばめられた濁音が、軽やかな調べを奏でている。

14.夏の果まろき心の軋みかな(信之)
【松本龍子さん評】
一読、「いのちの揺れ」を感じる。「夏の果」は夏の終わりのこと。
いのちの横溢感が満ちる夏を過ぎて丸い心がぎしぎしと音を
立てているという句意だろうか。「いのちの揺れ」という印象は
「軋み」という言葉からきている。作者は「心音」の動きの中に、
宇宙の根源的な性質をはっきりと認識している。

15.金魚の肉柔らかそうな夜である(昌一郎)
【星人評】
金魚の鰭とか動きなら、柔らかが分からないでもない。
が、ここは肉である。
観賞の範囲を超えた視線からは、愛玩の思いは感じられない。
この句はすべて夜に支配されている。夜だから見えるものがある。
文語では出せない、つぶやきのようだ。

20.胸底の昏きを探る秋灯(浮葉)
【森信之さん評】
心の底から晴々としない自分を感ずる。
何がどうしてそうなのか。いつも憂うつな
気分でいる自分の心の奥底を探ることが
できるならそうしたい。
秋灯が実にぴったり。

23.木下闇更なる闇の垂れてゐる(ひろみ)
【朝吹英和さん評】
真夏の日盛りから急に木下闇に入ると目眩がする事がある。
木下闇の中に更に闇が存在しているという発見に得心。

【石田桃江さん評】
木下闇の続く径を歩いている時の感じが伝わってきます。
径の遠くを見やると「闇の垂れてゐる」ように思えた。
「闇の垂れてゐる」が心の動きまで感じられます。

27.秋水に残されてゐる素顔かな(ゆう)
【加藤直克さん評】
ことさら素顔というのは、素顔で接することのできた女性の
顔だからであろう。そしてその素顔は再び見ることはできない
という別離の思いが伝わってくる。
秋はものを思う季節。万感胸に迫る句である。

【於保淳子さん評】
澄んだ水に映っている自分なのか、水に洗い
流されて余計なものを取り去った自分なのか。
その素顔は、好きでも嫌いでも、清々しい自然体の自分。

28.径広くなりて蜻蛉の國に入る(星人)
【服部一彦さん評】
確かにそういう感じがある。だが写実だけでなく、
実生活でも前面が開けると自己の視野や思考の幅と深さが増す
という哲学的な側面を言い表しているともいえよう。
中村汀女の名句なども思い出させる。

【真矢ひろみさん評】
径は本当は広くなっていない。
蜻蛉を媒体に異界に踏み入ったのである。

30.俳句てふ仮想空間より飛蝗(星人)
【鈴木浮葉さん評】
緑色の殿様飛蝗が飛び出してほしい。


記事へナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0


続きを見る

トップへ

月別リンク

画像 5月の蝶ぞろぞろと星食ひにくる牛蛙(龍子)
俳句スクエア月例句会会場
俳句飄遊/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる