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12月句会「結果」

2016/12/08 19:56
  第51回 12月句会「結果」

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※次回1月句会は2句出しで
1月10日(火)午後5時投句締め切り
選句は1月17日までの一週間です

特選句 選評集

2.涅槃仏いつも横向き冬日和(浮葉)
【大津留直さん評】
「いつも横向き」に感じられる軽いユーモアに共感。
「冬日和」という季語がいつも横向きに寝ている涅槃佛と
結び付けられる独特の仕方で生かされている。
「いつも横向き」の「いつも」の非日常的な不思議さが、
陽が当たって暖かいという卑近な日常性において感知され、
それが軽いユーモアを感じさせるのだろう。

【星人評】
冬場の寝釈迦さま。
右手で頭部を支え、右側を見ている。頭は北向きだから西を向いている。
御顔は正面を見ている。句の「横向き」は、御顔のことではなく体の向きのことだ。
それで言うと、体の正面には宇宙がある。
いつも宇宙観を示す足裏の文様ばかり見ていたのにそこに気がつかなかった。
仰向けに寝るとは宇宙を向くことなのだ。
冬日和。「そうだ足裏ではなく、寝釈迦の全身を見に行こう」。

5.しんしんと生者を包む霜夜闇(直)
【加藤直克さん評】
生者は死者の対語であり、そのすぐ隣に死者の気配を帯びている。
霜夜闇の闇がまさにその気配そのものであるが、霜夜の白のイメージが
生者と死者とを仲立ちするなにか神的なものを感じさせる。
「しんしんと」がよく利いている。

10.枯日向農具の重き瞼かな(哲央)
【服部一彦さん評】
繁忙、閑散の如何に関わらず、
孜々として働く農民に対する敬意と共感。
「重き」が前後にかかる配置のよろしさ。

15.牡蠣の身にうしほのしじま熟れており(直克)
【加藤昌一郎さん評】
『うしほのしじまに熟れた』と言うフレーズに感服。
この牡蠣の旨さは食べないと分からないが、
このフレーズの美味は天下一品であることは分かる。

16.秋空の中に立ちたる大樹かな(信之)
【石田桃江さん評】
秋の澄み渡ったあおい空へ颯爽と
立っている大樹に生命の強さを感じます。
見上げると大樹と共に秋空に
いるようなここちがします。

19.夕星のかかる五百枝や神迎へ(高資)
【於保淳子さん評】
夕方の星々と木々の空気感が、
神様を迎えるにふさわしいと感じました。

22.夕闇の満ち来る銀杏落葉かな(高資)
【朝吹英和さん評】
銀杏落葉によって増幅される夜の帳を降ろす自然の力
が印象的。秋の夕闇の奥深さが実感される。

24.夜神楽の死にゆく鬼の淡さかな(ひろみ)
【山田紗由美さん評】
月影に舞う夜神楽の景が見えるようで感銘を受けました。

32.夕闇を繙くやうに木菟のこゑ(ゆう)
【松本龍子さん評】
一読、詩情を感じる。日没後、月が出るまでの間の暗闇をまるで開くように
ミミズクの声が聞こえているという句意。この句が非常にリアル感を持つのは
「繙くやうに」の「繙く」という言葉のせいである。「繙く」は書物を開く。 衣服の
下紐を解く。つぼみが開くなどといろいろな解釈ができるが、作者はミミズクの
声の中に「いのち」を見ており、そのことが一句の基調音に表れている。

33 梟の森の秩序の中に入る(星人)
【五島高資さん評】
梟が生息可能な森はある程度の広さに保証された生態系を必要とする。
畢竟、そこには生態系の「秩序」が存することになる。
掲句では、森の中に踏み入る行為によって「秩序」が脱観念化されて、
体感による詩的昇華が成就している。

【小出哲央さん評】
梟という季語には、さびしさ、あはれ、獰猛さ、見た目のユーモアさと
様々な意味があります。詠み手がどのイメージを持つかで秩序の意味も変わってくるので、
非常に面白く感じました。私は、静けさの意味でとりました。

34.ドロップの缶より薄荷出て師走(星人)
【鈴木浮葉さん評】
大事に食べてきたサクマドロップス。薄荷は苦手なのでふってでてきたら戻す。
でも押し迫れば薄荷しか残ってない。ああそうだもう師走!感がいいなあ。
これある年代以上しか共感出来ないだろうけれど。年取りました。

【真矢ひろみさん評】
ドロップ缶の郷愁、薄荷の根っこを
冬休みの炬燵でしゃぶった記憶。

【高橋雅城さん評】
句会の評はとかく意味にこだわりすぎます。
ですので、普段はあまり言わないことをここでは述べようと思います。語調のことです。
「ドロップ」というやや間延びした語に始まり、「はっか」という促音の入る語に続き、
「でて/しはす」の下五がたたみかけるように続き、師走の急く感じ、
日に日に年の押し詰まる感じをよく表していると思います。

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