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7月句会「結果」

2018/07/10 13:43
  第70回 7月句会「結果」
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8月句会は7月31日(火)午後5時投句締め切りの2句出しです


特選句 選評集

3.太古より夢のつづきの白夜かな(ひろみ)
【大津留直さん評】
一読、シベリウスの音楽が聴こえてくる。
否、シベリウスの音楽でさえ、大地母神が
太古より見続けている夢の一部を切り取ったものに過ぎない。
白夜を覆う群青がそれを証している。

4.岩肌の流れ出してや夏の蝶(高資)
【加藤直克さん評】
岩肌という無機質のものに潜む身体性、いいかえれば壊れやすさと
流動性を「夏の蝶」という季語に一気に収斂させたところに感歎した。
「流れ出す」という表現も臨場感を捉えて巧みである。

【星人評】
魅力的な上五中七をどう読むか。
飛んでいる蝶の視線と読むのもいいだろうし、
岩に休んでいた蝶の群れが一斉に舞い上がった景と捉えるのもいいだろう。
さまざまな読みができるが、私は地上を経巡る水を詠んでいるとみた。
舞台は滝。具体的には九重町の龍門の滝。
夏場、滝滑りでにぎわう豪快な二段落としの滝だ。
この句は龍門の滝を滑り落ちる水の視線で読むと分かり易い。
「流れ出してや」のスピード感は清らかな水の勢いにほかならない。

5.天地人静まりかえる木下闇(直克)
【森信之さん評】
茂った夏の木々の葉が重なりあって
暗く、ひっそりしている。
宇宙の万物、全ての活動が停止し
静まりかえっている。
そんな情景が浮びます。

15.昼顔やよりどころなく己れ巻く(浮葉)
【於保淳子さん評】
柔らかくはかなげな昼顔ですが、無意識のうちにも巻いていく、
そうせざるを得ない切なさを感じます。

26.芍薬や暮色に入りて妖気めく(信之)
【石田桃江さん】
妖気めくで人をまどわすような美しさが
ますます際立ちます。

28.モーツァルト聴かされてゐる蟇(星人)
【朝吹英和さん評】
身じろぎもせずに神妙な顔つきで蹲る蟇。
恰もモーツァルトの音楽を聴かされているようだという諧謔味。

【阪野基道さん評】
モーツァルトと蟇の取り合わせに妙味があります。
小生ならば、蟇にモーツァルトのピアノ協奏曲23番第2楽章を聴かせたい。
特にホロヴィッツが良い。
中七・座五の措辞には、今の時代、失われている、あるいは、
軽んじられている(と思われる)、大切な「心」があるように感じました。

【五島高資さん評】
およそモーツァルトとはかけ離れた蟇。
しかし、いずれの音声も魂の響きと聞けば命の賛歌に変わりない。

29.合歓の花映し神鏡やはらげり(ゆう)
【加藤昌一郎さん評】
合歓の花程愛らしい花はないと思う。気取ったり勿体ぶったりしない。
その癖恥しがりで気が小さい。私は合歓の花が大好きです。
神様だって私と同じと思いたいです。

【鈴木浮葉さん評】
アマテラスの御魂でもある八咫の鏡にしろあのほんわりとした化粧はけのような
ピンクの花を映しだせば和らぐだろう。名前からしてエロチックですし。

30.やませ来る直角に杉縫うて来る(星人)
【服部一彦さん評】
冷涼で農作物に被害をもたらす山背風が、復興未だしのこの地を襲う。
災害はいつになったら区切りがつくのか。あるがままに決然と対峙する。
阿部完一の名句など想い出させる。

【真矢ひろみさん評】
「どっどどどどうど」と賢治が生徒に読み聞かせた
いわれる発語を、中学生のころテープで聞いて
その臨場感に驚いたことを思いだした。

【松本龍子さん評】
一読、直感的把握を感じる。やませは6月頃東北地方の日本海沿岸に
山越えして吹く寒い夏風。この一筆書きのドローイングには作者の感動が
スピードを持って伝わってくる。森の生命が見えてくる。

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