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zoom RSS 6月句会「結果」

<<   作成日時 : 2016/06/07 18:12   >>

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  第45回 6月句会「結果」


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※次回7月句会は2句出しで
6月30日(木)午後5時投句締め切り
選句は7月7日までの一週間です

特選句 選評集

1.一山の闇が息するほたるかな(直)
【加藤昌一郎さん評】
もう80年昔の夏休みに、私は祖父の知人の足利市の
家で一夏を過ごしたことがあった。そこである夜近くの蛍の
名所に連れて行かれた。バスに乗った記憶があるからだいぶ
はなれたところだったらしい。バスを降りてすこし歩くと、
闇の中に息を呑むような光景が待っていた。小山のような
こんもりしたシルエットは蛍の塊だった。そしてその山の形の
光体は一斉に規則正しく点滅しているのだ。近づくとその蛍が
私たちの浴衣の襟に止まり、私たちはたがいに暗闇から
顔だけを光らせて浮遊する深海魚のようであった。
まさに一山が息をしていたのである。

【服部一彦さん評】
蛍だけが息し、点滅しているのではない。
蛍を包むやみもまた息を合わせ呼吸しているのだ。
神秘的な宇宙の営みがそこにある。

【松本龍子さん評】
一読、音が聴こえてくる。刻々と夜が深まる中で作者は
ふと山に目を移すと、山の輪郭を形作っている暗闇が
無数の蛍が息するように光っている。光の明滅に共振する
作者の心音が聴こえてくる。

8.作庭の心に青葉雫かな(英和)
【石田桃江さん評】
目に染みる青葉若葉の頃庭園を眺めて
いると、雫となって心に届いた。
いのちが輝き寿命が延びるようです。
青葉雫をいただきました。

19.尺蠖の這ふ北斎の波のうへ(星人)
【加藤直克さん評】
北斎漫画を彷彿とさせる、洒脱な句。
尺蠖の動きと波とが響き合い、やがては
絵そのものを超脱するところまで暗示している。

20.定型といふ幻想や海鞘を剥く(ゆう)
【鈴木浮葉さん評】
植物でもなく、貝でもない、どうも動物らしい海鞘。
定型なんて幻想でしかないです、取れたて、
剥きたての、海鞘の味の鮮烈さは。

21.一山の傾いてゐる藤の花(星人)
【五島高資さん評】
藤の花が垂直に垂れていればこそ山の傾斜に気がつく。
もっとも、藤の花が傾いていると見ることもできる。
むしろ後者の方に新しい次元が開かれるかもしれない。
それが面白い。

23.いちはつや人魚の匂ひする人と(ひろみ)
【朝吹英和さん評】
青紫色の「いちはつ」の花を眺めている内に迷い込んだ
白日夢の世界。

25.骨壺の喉仏にゐる蛍かな(龍子)
【大津留直さん評】
死者を荼毘に付し、その焼いた骨を骨壺に入れる際、
最後に喉仏を入れる風習があるらしい。
その喉仏に蛍が止まっていたというのは、
もちろん、幻想であるが、その死者の魂を思うあまり、
作者はそこに蛍を見たのである。慟哭の一句である。

【於保淳子さん評】
故人の命がまだそこにある、別れがたい気持ちが
伝わってきます。

26.ことばより生まれてきたる蛍かな(龍子)
【真矢ひろみさん評】
「あ!蛍!」と誰かが叫び、目を凝らすと
薄い緑の炎が徐々に形をなす。・・と読めば、
典型的な写生の句といえるのではないか。

【星人評】
蛍の光景は人間を饒舌にする。
無口な方でも自分の表現で話してくれる。
その言葉一つ一つには、自然への感謝と
その底流にある自然崇拝に支えられた
深い帰依を垣間見ることができる。


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