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4月句会「結果」

2019/04/10 23:59
  第79回 4月句会「結果」
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5月句会は5月7日(火)午後5時投句締め切りの2句出しです(星人)


特選句 選評集

3.花の塵阿吽の呼吸はじまりぬ(龍子)
【朝吹英和さん評】
花の塵から阿吽の呼吸への転位が絶妙。

6.空蝉を抱きしめてゐる春の蝉(龍子)
【五島高資さん評】
自らが脱皮した後の空蝉か。
やがて死超えて生命をつなぐために苟且の現世へ飛び立つ。
春の清気がいっそうその刹那をいとおしくする。
空蝉を現人ととってもまた然り。

7.白木蓮天人五衰は笑みの中(直克)
【真矢ひろみさん評】
このように、笑みの中での往生は誰もが思うところ。
白木蓮が効いている。  

8.少年の声をさらうや告天子(基道)
【服部一彦さん評】
広い野原や河原でどこかわからぬが少年の声がしきりにきこえる。
一方では空のどこかで雲雀が鳴いている。
少年の声はいつの間にか消えている。
シューベルトの歌曲の様な悲劇的な結末か。
春の妄想は果てしない。

9.流れゆく儒艮を照らす花明かり(直克)
【松本龍子さん評】
一読、夢幻的な影像に「祈り」を感じる。流れる川の水に<儒艮>が
身を浸し、桜のほの明るい光がその身を満たしているという句意。
<儒艮>は南島では常世神の乗物、海魂として津波を起こす能力がある
と思われていた。東日本大震災の「あいまいな喪失」を<儒艮>という
存在に象徴しているだろうか。

12.雁風呂や浜の芥と星の塵(直)
【加藤直克さん評】
雁風呂もしくは雁供養という風習を初めて知った。
雁が海の上で休むために使った木片を浜辺に残していく。
雁が去った後、浜辺に残ったその木片を集めて風呂を焚き、
旅人に振る舞うと言うことのようである。
掲句はその雁風呂に浜の芥と星の塵を絡ませることで、
ひたすらな命の営みとそれを包む無窮の自然が見事に詠われている。

13.花筏改元の時満ち来たる(英和)
【森信之さん評】
元号が「令和」に決まった今の気持ちが
そのまま伝わってくる。

16.献杯を遥かに櫻吹雪かな(英和)
【鈴木浮葉さん評】
うねり去りゆく季節に対しての献杯か。過ぎてゆく時間への献杯か。
今までのわが人生へか、いや先に逝きし友への献杯かもしれない。
豪華に散る桜を見ていると芭蕉翁じゃなくても様々なこと思います。

21.芽柳や脱力といふ極意あり(浮葉)
【大津留直さん評】
作句に行き詰まったとき、ふと、枝垂れ柳の芽吹く様子が
目に入ったのだろう。ああ、この芽柳のような脱力という極意が
あったのだと、肩の力を抜いて、もう一度机に向かっている。
芭蕉をはじめ名句と言われるものの多くは、
この脱力の産物なのかもしれない。

23.戸惑ひの時空を共に春の雨(信之)
【於保淳子さん評】
春の煙るようなしっとりとした雨は、
命を育む勢いもあり、また少しぼんやりとした曖昧さもあり、
そこに自分の心を重ねたのかもしれません。

【石母田星人評】
東日本大震災から8年。3月11日、被災地を雨が濡らした。
「戸惑ひの時空を共に」は被災地に生きた者の気持ちを
うまく言葉に表現してくれた。夕方、その雨が上がって、
海に大きな虹がかかり、涙があふれた。

30.笛吹の来て葱坊主ゐなくなる(星人)
【石田桃江さん評】
得体の知れない者(笛吹)が来て子供がいなくなる。
子供の頃、夕方遅くまで遊んでいると、人さらいにさらわれて、
サーカスへ連れて行かれ、もう家には戻ってこられない、などと
戒められたのを思い出します。葱坊主が連れて行かれそうな
笛吹の表現をいただきました。

【阪野基道さん評】
背景に童話の情景を、うまく重ねています。
笛の音と葱坊主の取り合わせが見事です。


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