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9月24日十五夜

2018/09/18 19:18
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9月句会「結果」

2018/09/10 20:21
  第72回 9月句会「結果」
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10月句会は9月30日(日)午後5時投句締め切りの2句出しです


特選句 選評集

1.空蝉のむくろ揺らして鳴きやまず(直克)
【阪野基道さん評】
流れの良い語感に、知らず知らずのうちに酔ってしまいました。
何が鳴き止まないのか、を、読み手の〈思い〉に託しています。
弦楽器の震えるような低い響きも、感じさせます。

4.急がずに枝から空へ蝸牛(昌一郎)
【真矢ひろみさん評】
数万年後、蝸牛は空へ飛翔するのだろうか

【星人評】
私の30代の句に「こずゑより月光にのる蝸牛」がある。
この「急がずに枝から空へ蝸牛」は90歳の作品。
何とも若々しい詩性。うらやましい。

11.黒板に軋むチョークや秋暑し(英和)
【加藤昌一郎さん評】
夏休の終って始まった新らしい学期の始り。
軋むチョークの音が若い真面目な先生の
姿を想像させて楽しい。
こんな先生に教わった子は幸せ。

13.十五夜を毛布にくるむボランティア(龍子)
【服部一彦さん評】
天と人が一体となった優しい境地。月も温かい。

15.頰ばりてなおまろきかな黒葡萄(淳子)
【石田桃江さん評】
食べごたえのある大粒のぶどうの香が口いっぱいにひろがります。
頬ばるって楽しいですね。幸せな気分になります。

19.稲光り背中掠める挽歌かな(基道)
【大津留直さん評】
激しい稲光りが、普段はあまり意識に上って来ない死を考えさせ、
自分のための挽歌が背中を掠めたように感じたのだ。
「背中掠める」がうまく、稲光と挽歌を結び付けている。

【松本龍子さん評】
一読、詩情を感じる。「挽歌」という言葉のイメージは愛する肉親や
友人を亡くして嗚咽をしながら歌う聲を連想させる。空中で放電する
光の中に、死者の「果たされなかった聲」を聴いている作者がいる。

21.それぞれの草に光背秋に入る(一彦)
【加藤直克さん評】
日差しの強い彼岸のころであろうか。
草もまだ青いが、それに日差しが照り返り、
きらきらとしているのが光背のようだということであろう。
まさに仏国土の荘厳なのだろうが、それでもどこか秋の淋しさ、
無常が感じられるところが素晴らしい。

28.天の底ぬけてや星の降る渚(星人)
【五島高資さん評】
渚のさざめきと星のきらめきが時空を超えて共鳴している。
波打ち際で横になって星空を仰いだことがあれば、
「天の底ぬけて」が決して誇張ではないことが諒解される。

29.肉体の隅の隅まで月夜かな(星人)
【朝吹英和さん評】
皓皓と明るい月夜の光景が目に浮かび、日光浴ならぬ
月光浴の至福が実感される。

30.いつまでも止まぬボレロの夜長かな(ゆう)
【鈴木浮葉さん評】
この句を読んですぐから私の頭にはずーっと
あのボレロの旋律とリズムが鳴り続けています。

【於保淳子さん評】
同じ 音とリズムの繰り返し、でもずっと聞いていたい
ようなボレロのように、秋の夜は何も無くても、
静かに過ぎていく心地よい時間です。

【森信之さん評】
いつまでも踊っていたい楽しそうな秋の夜。

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9月句会「選句」

2018/09/03 16:07
6句選、そのうち1句が特選
特選句に短評を付してメールで返信のこと
9月10日(月)午後5時締め切り

1 空蝉のむくろ揺らして鳴きやまず  
2 空蝉やそばへてがれに玉光る    
3 新涼や燃す草の香に包まれる    
4 急がずに枝から空へ蝸牛      
5 明月に占拠されたる帰宅かな    
6 霧の間に北上川のうろこかな    
7 身の内を一陣の風ちちろかな    
8 処女懐胎してより四万六千日    
9 失恋の底にて桃の雫かな      
10 端居して深山をわたる象の如    
11 黒板に軋むチョークや秋暑し    
12 暗黒や白玉歪むあたりより     
13 十五夜を毛布にくるむボランティア 
14 秋冷に昭和の貌を洗いけり     
15 頰ばりてなおまろきかな黒葡萄   
16 仕舞いつつ心許なし秋扇      
17 人は人吾は吾なり盆踊       
18 広島や青田分け来る長濤ぞ     
19 稲光り背中掠める挽歌かな     
20 峰ひとつルートさまざま山粧ふ   
21 それぞれの草に光背秋に入る    
22 蜩と森に迷うや救世観音      
23 バイソンの肚の底より蚯蚓鳴く   
24 鵲の橋を渡るや夢のあと      
25 頭陀袋めきて一片秋の雲      
26 夏の夕枯山水の白砂かな      
27 耳もとに電球振れば銀河の音
28 天の底ぬけてや星の降る渚
29 肉体の隅の隅まで月夜かな
30 いつまでも止まぬボレロの夜長かな

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9月句会告知

2018/08/31 13:28

投句少なく、9月句会の選句公開は3日夜とします

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8月句会「結果」

2018/08/10 18:38
  第71回 8月句会「結果」
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9月句会は8月31日(金)午後5時投句締め切りの2句出しです


特選句 選評集

9.青田来て父母の匂ひの立ちのぼる(一彦)
【於保淳子さん評】
夏の田の緑とその蒸すような暑さを父母の匂いと表現しています。
夏の風景と思い出が重なって懐かしい感じがします。

10.刑場を洗へど足りぬ清水かな(直)
【阪野基道さん評】
刑場には、罪を犯した者の罪だけではなく、
全ての人間の罪があるもの、とするならば、その罪を洗い流すに、
全世界の水を用いても洗い清めることが叶わぬもの。
〈人間という生き物〉の射程を最も遠くまで
及ばせる力が、この句には、あります。

15.昇り行く和御魂あり那智の滝(昌一郎)
【加藤直克さん評】
縄文のいにしえに繋がる古神道の心髄に触れる思いがする。
滝行とはまさに昇り行く和御魂に与ることなのであろう。

【真矢ひろみさん評】
荒魂は降り来て、和魂は昇るものだと
妙に合点する

18.一筋の滝のみ醒めて那智の闇(昌一郎)
【五島高資さん評】
ただ単に水飛沫の轟音だけではない覚醒が感じられる。
それは天地を循環する生命の意識かもしれない。

19.奥へ奥へと闇のひろがる秋蛍(ゆう)
【森信之さん評】
蛍も秋まで生き永らえていると
片身の狭い思いをするのであろうか。
表舞台からは身を引いて暗闇の奥の方へと
行かざるを得ないのであろう。

22.羽抜鶏追つて火星の真下かな(星人)
【加藤昌一郎さん評】
物知らずの私は羽抜鶏を老い呆れと勘違いして追いかけた。
ところが成人式もまだという若鳥だった。
散々遊ばれてへたり込んでしまった私の頭の上に、
例年より、今年は特に、光度が強いと言はれる火星が、
大笑いで見下ろしているのだ。
私はあと半年で90才。
本当に馬鹿は死ななきゃ直りません。

【朝吹英和さん評】
日常のありふれた景の中で宇宙との交歓を感じた瞬間。
羽抜鶏にも自分にも等しく火星が煌めいていた。

26.ジュースとは粉末でした夕すずみ(ひろみ)
【鈴木浮葉さん評】
団塊世代のノスタルジア、春日井のジュースの素。
昔、白馬岳の雪渓の水に溶かして絶品でした。

【石田桃江さん評】
まったくそうでした。一瞬にして子供の頃が懐かしく
思い出されます。遊ぶことが一番楽しく、
手伝いもよくしたものです。
大人も子供も横のつながりが日常に濃くありました。

27.うつそみの間のおきどころ夕端居(ひろみ)
【松本龍子さん評】
一読、場所のゆるやかな「時間」、匂いを感じる。この世の人が
心の落ち着ける場所は夏、縁側で涼を求めてくつろぐことである
という句意だろうか。子供の頃の夏はこんな風景がいたるところ
にあって、ゆっくりした「時間」が流れていた。いつからぼんやりと
夕焼けを楽しむ「時間」を捨ててしまったのだろうか。

29.石を積む月の光となりにけり(高資)
【服部一彦さん評】
幼くして死んだ子供が親の孝養のために賽の河原で石を積む、それを鬼が
邪魔をするという伝承を踏まえた句かとも思ったが、もっと一般化して
人生の秋に差し掛かった誰でもが抱く諦めとも達観ともいうべき
感慨なのではないかと感じ入った。

【大津留直さん評】
賽の河原で石を積んでゆかねばならない親に先立った
子供たちに代わって、石を積んでいるのは、月の光なのだ、
という句意であろうか。その詩情に深く共感する。

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8月句会「選句」

2018/08/03 20:08
6句選、そのうち1句が特選
特選句に短評を付してメールで返信のこと
8月10日(金)午後5時締め切り

1 常夜から客人となる秋蛍     
2 ひぐらしや帰るあてなき回送バス 
3 夏草に深く抱かれ川さやぐ    
4 原爆忌土偶のこゑが届かない   
5 焦熱を己が住み処の百日紅    
6 その無垢にわづか反発冷奴    
7 夏の闇放浪牛は駆け止まず    
8 廃船のマストに一つ秋蛍     
9 青田来て父母の匂ひの立ちのぼる 
10 刑場を洗へど足りぬ清水かな   
11 水打つや草と重ねる息の音    
12 籐椅子の背なより風の角度かな  
13 朝顔のしおれ佇む空の蒼     
14 夜の秋ウッドデッキにワイン抜く 
15 昇り行く和御魂あり那智の滝   
16 残夢捨て展翅されたる黒揚羽   
17 新涼や磨き抜かれしホルン鳴る  
18 一筋の滝のみ醒めて那智の闇   
19 奥へ奥へと闇のひろがる秋蛍   
20 ジャグリングみつよついつつ音涼し 
21 ドアノブのひとつだけある秋の闇
22 羽抜鶏追つて火星の真下かな
23 夏の夕枯山水の白砂かな     
24 夏雲やチビチリガマの千羽鶴   
25 蚊喰鳥飛ぶ帰り道ウォーキング  
26 ジュースとは粉末でした夕すずみ 
27 うつそみの間のおきどころ夕端居 
28 雨蛙鳴く喉渇く夜であり
29 石を積む月の光となりにけり
30 熒惑や杉の緑を深うする

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7月句会「結果」

2018/07/10 13:43
  第70回 7月句会「結果」
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8月句会は7月31日(火)午後5時投句締め切りの2句出しです


特選句 選評集

3.太古より夢のつづきの白夜かな(ひろみ)
【大津留直さん評】
一読、シベリウスの音楽が聴こえてくる。
否、シベリウスの音楽でさえ、大地母神が
太古より見続けている夢の一部を切り取ったものに過ぎない。
白夜を覆う群青がそれを証している。

4.岩肌の流れ出してや夏の蝶(高資)
【加藤直克さん評】
岩肌という無機質のものに潜む身体性、いいかえれば壊れやすさと
流動性を「夏の蝶」という季語に一気に収斂させたところに感歎した。
「流れ出す」という表現も臨場感を捉えて巧みである。

【星人評】
魅力的な上五中七をどう読むか。
飛んでいる蝶の視線と読むのもいいだろうし、
岩に休んでいた蝶の群れが一斉に舞い上がった景と捉えるのもいいだろう。
さまざまな読みができるが、私は地上を経巡る水を詠んでいるとみた。
舞台は滝。具体的には九重町の龍門の滝。
夏場、滝滑りでにぎわう豪快な二段落としの滝だ。
この句は龍門の滝を滑り落ちる水の視線で読むと分かり易い。
「流れ出してや」のスピード感は清らかな水の勢いにほかならない。

5.天地人静まりかえる木下闇(直克)
【森信之さん評】
茂った夏の木々の葉が重なりあって
暗く、ひっそりしている。
宇宙の万物、全ての活動が停止し
静まりかえっている。
そんな情景が浮びます。

15.昼顔やよりどころなく己れ巻く(浮葉)
【於保淳子さん評】
柔らかくはかなげな昼顔ですが、無意識のうちにも巻いていく、
そうせざるを得ない切なさを感じます。

26.芍薬や暮色に入りて妖気めく(信之)
【石田桃江さん】
妖気めくで人をまどわすような美しさが
ますます際立ちます。

28.モーツァルト聴かされてゐる蟇(星人)
【朝吹英和さん評】
身じろぎもせずに神妙な顔つきで蹲る蟇。
恰もモーツァルトの音楽を聴かされているようだという諧謔味。

【阪野基道さん評】
モーツァルトと蟇の取り合わせに妙味があります。
小生ならば、蟇にモーツァルトのピアノ協奏曲23番第2楽章を聴かせたい。
特にホロヴィッツが良い。
中七・座五の措辞には、今の時代、失われている、あるいは、
軽んじられている(と思われる)、大切な「心」があるように感じました。

【五島高資さん評】
およそモーツァルトとはかけ離れた蟇。
しかし、いずれの音声も魂の響きと聞けば命の賛歌に変わりない。

29.合歓の花映し神鏡やはらげり(ゆう)
【加藤昌一郎さん評】
合歓の花程愛らしい花はないと思う。気取ったり勿体ぶったりしない。
その癖恥しがりで気が小さい。私は合歓の花が大好きです。
神様だって私と同じと思いたいです。

【鈴木浮葉さん評】
アマテラスの御魂でもある八咫の鏡にしろあのほんわりとした化粧はけのような
ピンクの花を映しだせば和らぐだろう。名前からしてエロチックですし。

30.やませ来る直角に杉縫うて来る(星人)
【服部一彦さん評】
冷涼で農作物に被害をもたらす山背風が、復興未だしのこの地を襲う。
災害はいつになったら区切りがつくのか。あるがままに決然と対峙する。
阿部完一の名句など想い出させる。

【真矢ひろみさん評】
「どっどどどどうど」と賢治が生徒に読み聞かせた
いわれる発語を、中学生のころテープで聞いて
その臨場感に驚いたことを思いだした。

【松本龍子さん評】
一読、直感的把握を感じる。やませは6月頃東北地方の日本海沿岸に
山越えして吹く寒い夏風。この一筆書きのドローイングには作者の感動が
スピードを持って伝わってくる。森の生命が見えてくる。

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