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12月句会「結果」

2018/12/10 20:47
  第75回 12月句会「結果」
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1月句会は1月7日(月)午後5時投句締め切りの2句出しです


特選句 選評集

2.暁闇の漆紅葉の高貴かな(ひろみ)
【加藤直克さん評】
暁闇を「あかつきやみ」と読むか「ぎょうあん」と読むかで、
句の印象が変わってくる。「あかつきやみの」とすると上七で、
ほのかな明るさが少しずつ増していく時間の長さが感じられる。
これに対して「ぎょうあんの」だと音が凝縮し、時間も凝縮する
感じとなる。それによって高貴のニュアンスが変わってくる。
漆紅葉の赤はことさら深く、孤高の趣がある。
わたしとしては「あかつきやみ」がよいと思うが、
それぞれの味わいがあることをあらためて感じさせられた。

4.空高し骨董市の大時計(信之)
【五島高資さん評】
おおらかな光景に魅了された。
大時計はただただ時空を超えた邂逅を待つのみ。
高い空のように広き厚き御恵みのあらんことを。

6.十字架や人のかたちに蔦紅葉(高資)
【鈴木浮葉さん評】
人といえば、やはり磔刑の彼の方でしょうか?
クリスマス近くなので、気を惹かれました。

7.空の青コスモスの眼を洗いをり(直克)
【大津留直さん評】
一読、何とも言えぬ詩情を感じる。
高く晴れ上がった秋空の青が、一面に咲き盛る
コスモスのそれぞれの眼を洗い、作者の心の眼も洗って、
ヘンカイパン(全一)の秘儀へと参加させるのである。

【石田桃江さん評】
青空の下に広がるコスモス畑の光景が浮びます。
眼を洗うで、ますます鮮明となり心が洗われます。

9.陽光に抱かれてこそ銀杏散る(直克)
【於保淳子さん評】
散り際の銀杏が、金色に輝いてそして散っていく。
その満たされたようすが感じられて美しいと思います。

10.箸使ひ美しきひと近松忌(浮葉)
【星人評】
「事実と詩的な真実とは異なる。事実は時として
真実の敵となる。詩的な真実は虚の中にこそある
といってもいい。時には虚の世界に遊びなさい」。
承応から享保を生きた近松の芸術論は凄い。
結局は誰も彼も近松の掌で転がされている。
鏡の中にある鏡を見つめているような一句。

17.老人体操首を回せば鳥渡る(一彦)
【加藤昌一郎さん評】
僕も老人体操をやっています。それでも
いくらやっても鳥が渡るのを見たことがない。
もう少し真剣にやれば見えるのかもしれない。

20.これぞ梨だ味が容が含羞が(昌一郎)
【服部一彦さん評】
どう、不味いでしょ、と下手に媚びているところが可笑しい。

22.木守りの中の臨界静かなる(昌一郎)
【真矢ひろみさん評】
生命の本質は、はち切れるような情熱などではなく
静かな定常にある・・・という捉え方に共感

23.胸中を走る汽車あり大晦日(龍子)
【朝吹英和さん評】
胸中を轟音と共に走り抜ける汽車。一年を振り返る時
印象深かった出来事が脳裏を刺激し明滅する。

27.巨鯨棲む海に真向ふ机かな(ゆう)
【阪野基道さん評】
凪のない穏やかな海は、母なる海を実感させます。
鯨を直接目にすることはできないけれど、
その海に巨鯨が棲んでいる、という思いは美しい。
神々しい海に、小さな文机を「真向ふ」の語で
対置させたのが、見事です。

29.夜の端の少しめくれて虎落笛(ゆう)
【松本龍子さん評】
一読、宇宙の歌が聴こえてくる。冬の強風が竹垣や電線に
吹き付けて鋭い音を出すことで夜の端が振動で波打ちして
少しめくれているという句意。虎落笛が鳴る瞬間に作者の
心には「夜の端が少しめくれて」見えたということなのだ
ろう。自然の根源的存在への感動を呼び覚ます「虎落笛」。
やはり森羅万象は歌を歌っているのかもしれない。

30.枯れきつてあつけらかんと和合仏(星人)
【森信之さん評】
あらゆる執着をたち切り、無為自然に生きれば
〈あっけらかん〉という境地に達することができるのだろうか。

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