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9月句会告知

2017/08/31 15:04
投句少なく、9月句会の選句公開は3日正午とします

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8月句会「結果」

2017/08/10 15:00
  第59回 8月句会「結果」
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※次回9月句会は2句出しで
 8月31日(木)午後5時投句締め切り
 選句は9月7日までの一週間です

特選句 選評集

1.草いきれクルスに軋む釘の音(英和)
【大津留直さん評】
おそらく、島原・天草のキリシタンの殉教者たちを偲ぶ一句であろう。
作者は、そこで生い茂る夏草の草いきれの中に、磔刑になった殉教者たち
をクルス(十字架)に打ち付ける釘の軋む音を聴いているのだ。もしかしたら、
船越保武の「長崎26殉教者記念像」を見ているのかもしれない。ともかく、
「クルスに軋む釘の音」を聴き続けることの重要性を気付かせてくれる一句だ。

【五島高資さん評】
「草いきれ」と「軋む釘の音」による嗅覚的および聴覚的な詩的効果によって、
十字架にかけられたイエス・キリストが生々しく迫ってくる。

7.私とは私の記憶かき氷(浮葉)
【加藤昌一郎さん評】
私という存在は今かき氷を食べる
私の持っている記憶だけのような物。
食べられてしまえば何も残らない。
寡黙で知的な姿の良い文鎮のような
句と思います。

【森信之さん評】
分かったような分からないような不思議な句で、後まですっと
尾を引いていて、ああでもない、こうでもないといろいろ想いを
めぐらせています。かき氷との取り合わせも絶妙。

【星人評】
この句の「私」は、実在、実体としての私ではなく、
相手との関係性の中にある「私」だと読めた。
愛するひとに「あなたどちらさま」と言われたときのことを
思い出した。そこからつらい日々が始まった。

11.村の子の腰まで浸かる夕焼かな(星人)
【加藤直克さん評】
水面に映る夕焼の中で腰まで水に浸かって
遊んでいる子供たちという情景が浮かんでくる。
でも必ずしも水の中に入らなくてもいいのかもしれない。
この句の夕焼けはなにかこの世ならぬ世界を象徴している
ようにも思える。であれば子供たちの無心の遊びはすでにその世界に
半身を浸しているということなのかもしれない。
俳句ならではの幻想的な世界の広がりを感じさせてくれる名句だと思う。

12.大鯉の横切つてゆく星月夜(星人)
【真矢ひろみさん評】
最近、夏休みの子供を巷にみかけるが
あの明るく、夢想に満ちた日常を思い起こし、
心地よくなりました。

【松本龍子さん評】
一読、詩情を感じる。目の前の池に大きな鯉が横切ってゆく、満天の星が
池を照らす月のない夜であるという句意。星明りに大鯉が目の前を横切る
ことに「作者の驚き」が表れている。まるで星空に大鯉が泳いでいるかのようだ。

【阪野基道さん評】
星月夜にまさかの大鯉、景の大きさに惹かれた。
星月夜に泳ぐ魚といえば、シャガールの青を基調にした絵に、
大魚が中空を飛んでいる絵がある。
この句の大鯉も中空をよぎってゆくようだ。
しかし、星月夜の中をどこへ行こうとしているのか。彼岸?

18.明星の微笑み返す蓮の花(高資)
【石田桃江さん評】
夜明けに蓮の花がほほえんで開いている。
明けの明星のかがやきもほほえんでいる。
はるか宇宙と地上の蓮の花のほほえみ返し、
微笑の挨拶。すがすがしい句だと思います。

19.劉暁波墓を残さず夏終る(直)
【鈴木浮葉さん評】
火葬の遺骨はどうなったのか、奥さんの元にあるのかしら。
墓はなくても全世界の人の心にその存在は刻まれる。

20.赤蜻蛉虚空のなかを覗きこむ(龍子)
【朝吹英和さん評】
赤蜻蛉が空中でホバリングしている光景が目に浮かんだ。
虚空には赤蜻蛉にしか見えない世界が存在しているのかも知れない。

26.ひまわりやあいさつ出来て元気な子(桃江)
【服部一彦さん評】
元気な子とそれを見守る大人と心温まる情景。
何より虚飾の無い筆致が好もしい。向日葵が効いている。

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8月句会「選句」

2017/08/03 12:09
  8月句会「選句」

6句選、そのうち1句が特選
特選句に短評を付してメールで返信のこと
8月10日(金)午後5時締め切り

1 草いきれクルスに軋む釘の音
2 大団扇あおいで風のおもおもし
3 すれ違ふ少女メロンの香りせり
4 空蝉や胎内仏をもてあます
5 素描画の直線鋭くて凉し
6 もどり来て指に停まれる赤蜻蛉
7 私とは私の記憶かき氷
8 水澄むや空のしじまを深めつつ
9 晩年の父の日記や梅雨に入る
10 梅雨寒し母の遺影の畳の間
11 村の子の腰まで浸かる夕焼かな
12 大鯉の横切つてゆく星月夜
13 八月のパレットに緋の凝固かな
14 新涼の山が放ちし翼かな
15 薄雲の単帯して月の山
16 星月夜補堕落山に漕ぎだせり
17 夕花野どこまで行っても端が無い
18 明星の微笑み返す蓮の花
19 劉暁波墓を残さず夏終る
20 赤蜻蛉虚空のなかを覗きこむ
21 水平のやや盛り上がる海月かな
22 傾く日に力をためて蓮の花
23 木刀の汗にじませてゐる殺気
24 収穫の家族で囲む西瓜切る
25 金色の汗絞り出す薔薇の嘘
26 ひまわりやあいさつ出来て元気な子
27 梅雨明くるヘリコプターの爆音澄み
28 変声期の少年撃たむ夏の雲
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