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8月句会告知

2017/07/31 11:55
投句少なく、8月句会の選句公開は3日正午とします

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7月句会「結果」

2017/07/10 16:53
  第58回 7月句会「結果」
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※次回8月句会は2句出しで
 7月31日(月)午後5時投句締め切り
 選句は8月7日までの一週間です

特選句 選評集

6.日雷そらに考妣の奔るかな(基道)
【松本龍子さん評】
一読、直感的な詩情を感じる。季語「日雷」は夏の晴天時にゴロゴロッと鳴って 、
雨を伴わない雷である。その瞬間に、亡き父母が逃げるように姿をくらましたように
感じたという句意だろうか。普段、意識の外にある亡き父母を、突然の「日雷」の音が
想起させる。それは子供の頃に受けた躾のための叱責かもしれないし、
現在の作者への励ましなのかもしれぬ。

15.昏れがての沈黙を呼ぶラベンダー(哲央)
【大津留直さん評】
太陽が沈もうとしながらも、ゆらゆらと残っている北方の大地に、
その昏れがての大地の静寂を静寂として現すという意味で、
その大地の沈黙を呼ぶようにラベンダーが咲き誇っているのだ。
シベリウスの音楽が聴こえてくるような句である。

17.富士山の艫綱を解く夕焼かな(高資)
【加藤直克さん評】
田子の浦ゆ…ではないが、艫綱を解いて出て行く船から見れば、
ゆっくりと富士山が小さくなるのであろう。しかし掲句ではむしろ
発想を転換させて、遠ざかりゆくは富士という船であると詠んだのではないだろうか。
というのも夕焼け空は富士よりも大きく、かつ広大であるからである。
あるいは夕焼け空そのものを海としてみているのかもしれない。
いずれにせよ息をのむ絶景を感動のまままとめ上げる力量が素晴らしい。

【加藤昌一郎さん評】
富士山が出航するという光景が凄い。
富士の舳先夕焼あたりから錨が上り、
あの巨大な曲線が静かに滑り出す。
想像しただけでも胸が震えるようです。

【朝吹英和さん評】
夕焼け空にやがて沈みゆく富士山を巨艦と見立てた
スケールの大きな景。

【星人評】
皆さんに全部語られましたので、句会の舞台裏の話をします。
この句を読んだ瞬間、これはかなわないと思いました。
実は〈纜を解けばジュラ紀の大夕焼 星人〉を用意していたのですが、
恥ずかしくなって差し替えました。

18.地下鉄に梅雨を持ち込む傘の先(哲央)
【石田桃江さん評】
地上の梅雨を地下鉄で傘の先に
したたり落ちる雨に梅雨を持ち込むとの発想。
愉快な句だと思います。

19.麦秋や町に一つの映画館(信之)
【鈴木浮葉さん評】
ちいさな町に一つは映画館があった時代もあった。
季語「麦秋」が映画の題名を連想させる。映画が庶民の
唯一の娯楽だった時代、そのころのつましい日本人の暮らし、
女言葉や、美しい敬語がありし時代を思う。

【真矢ひろみさん評】
一読、小津の「麦秋」を想起。いわゆる「つきすぎ」との評価も成り立つ。
こういう作句法はほかにも応用がききそうだが、さてどうだろう。

20.夏の庭その日その日の貌持てり(信之)
【小出哲央さん評】
日によって晴れやゲリラ豪雨など移ろいやすい天気の様を貌という漢字で
的確に表していると感じました。

24.薄命や喜雨のまほらに火のにほひ(ひろみ)
【阪野基道さん評】
「まほら」の古語で、思いは一気に古代へと誘われる。
そして古代から連綿と続いてきた人々の飢えが、雨と火のにおいの中に
受け継がれてきたと感じるとき、読む者は、個々の命の儚さを慈しむよりほかに、
なすすべはないのではないか、などと触発される句。

【森信之さん評】
これからも頑張って生きて行こうとする
希望があらわれている。

28.今昔の溶け込んでゐる遠郭公(ゆう)
【服部一彦さん評】
カッコウの鳴き声は遠近の距離感だけでなく時空の
隔たりも同時に伝えているのだという作者の
メッセージが心地よく響きました。

30.玄奘の旅の終りの夏銀河(星人)
【五島高資さん評】
求法の旅が終わっても経典の翻訳や弘法といった多くの使命が待っている。
帰還の安堵と共にそれからの大事が夏銀河と様々に共鳴する。

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7月句会「選句」

2017/07/03 12:00
  7月句会「選句」

6句選、そのうち1句が特選
特選句に短評を付してメールで返信のこと
7月10日(月)午後5時締め切り

1 失せ物も星座巡るも天動説
2 遠き日の想ひ出掬ふ補虫網
3 ほととぎす宙の昏さに鳴きやまず
4 ヴィナスの腕の付根が腕を捜す
5 五月雨の止み間掠めしモーツァルト
6 日雷そらに考妣の奔るかな
7 空蝉のふつと声だすアイフォン
8 ひかり満つ荒野の果てやほととぎす
9 白鷺の影おいて去る水面かな
10 生きるとは青蔦さやにまとわせる
11 パラレル世界在り氷柱の向かう側
12 蜘蛛の囲に月閉ぢ込めて魔女の庭
13 病葉や神の嫉妬と思ふまで
14 配管の曲がりくねりや夏の星
15 昏れがての沈黙を呼ぶラベンダー
16 追悼の陶酔にゐてジギタリス
17 富士山の艫綱を解く夕焼かな
18 地下鉄に梅雨を持ち込む傘の先
19 麦秋や町に一つの映画館
20 夏の庭その日その日の貌持てり
21 あぢさゐの毬のへこみといふ余白
22 観音の石の眉吹く青嵐
23 蓋あけて完熟梅の気をもらふ
24 薄命や喜雨のまほらに火のにほひ
25 千畳の岩室を洩る夏の月
26 一夜ごと寝る子は育つ胡瓜かな
27 語り手は松重豊どぜう鍋
28 今昔の溶け込んでゐる遠郭公
29 大揚羽よぎり大樹のやや傾ぐ
30 玄奘の旅の終りの夏銀河


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