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zoom RSS 2月句会「結果」

<<   作成日時 : 2016/02/07 02:17   >>

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    第41回 2月句会「結果」

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※次回3月句会は2句出しで
2月29日(月)午後5時投句締め切り
選句は3月7日までの一週間です

特選句 選評集

3.湯を注ぐ音やわらかき雪の夜(高資)
【高橋雅城さん評】
雪は音を吸収してしまうので、雪の日、ことに雪の
夜は静かである。そんな雪の夜に、おそらくお茶を
入れようとしたのか湯のささやかな音。やわらかき
音というのは、やはり雪の夜ならではの音であり、
また作者の心の落ち着きであろうと思う。
さて、今午前三時過ぎ。雪は積もってはいないが、
久々に日本茶を飲みたくなった。

7.修羅道の記憶幽かに寒牡丹(昌一郎)
【大津留直さん評】
生死・分別の境涯こそ修羅道にほかならない。
その境涯を越えて咲き澄むかのように見える寒牡丹が、
その修羅道の記憶を幽かに残していることによって、
われわれはわれわれ自身の修羅道に気付かされ、
やがて生死即涅槃に思い至ることができる。
寒牡丹に幽かな修羅道の記憶を垣間見る思いの
深さ・感性の鋭さに感服させられる。

9.耳長くなるまで駆けし兎かな(昌一郎)
【服部一彦さん評】
駆け通して斃死した兎。あまりにも可哀想なその生。
「耳長くなるまで」の比喩が得難く成功している。

【生田亜々子さん評】
爽快な読後感。本当に耳が長くなったりはしないのは
もちろんのことだが、耳を倒して全速力で駆ける
うさぎのさまが一言でよく表されている。

11.東雲の頬に血の差す初日かな(直克)
【加藤昌一郎さん評】
東雲の頬という設定だけも技ありだが、そこに陽が差すとか
紅差すではなくいきなり「血」を差させたというところに
作者の手練れを感じる。新年の初日に輝く瑞雲を、簡単に
目出度い生き物にしてしまった大技に感服です。

14.白菜やパリパリ硝子細工めく(桃江)
【鈴木浮葉さん評】
雪国の納屋に保存されている白菜漬けの樽から
食事分の白菜を取ってくると水がぱりぱりに凍って
いて本当に氷を食べているみたい。大昔のスキー宿の
事など思い出して私も本格的に、婆さんです。
硝子細工、なるほどね。

20.流木を揺らして白き春の浪(直)
【加藤直克さん評】
浜辺に近づいた流木を繰り返し波が洗っている。
その波と流木の戯れが白という色に象徴されている。
白は神の色であり、浄化の色である。しかしそれは救済を
祈る生々しい叫びとしてではなく、救うものも救われる
ものもない無心の戯れの中で起こっていること。
「ひねもすのたりのたりかな」の写生を超えた
「如」の世界がここにある。

25.うすらひは水の脱皮のかたちかな(星人)
【朝吹英和さん評】
全ての存在に生命の営みを見る作者の
優しい心根を感じる。

【真矢ひろみさん評】
水の触感、印象を対象にした名句は多いのですが
脱皮という言葉に脱帽しました。

【毬月さん評】
薄氷の微妙な感じ、春の繊細さを上手く
表現されていると思った。脱皮が効いてますね。
「うすらひ」と、「かたちかな」がひらがなで
あることも春の柔らかさが出ていると思います。

【石田桃江さん評】
水の脱皮の発想をいただきました。
子供のころ薄氷の模様をあけもせず眺めていた
ことを思い出します。

27.全身を水に委ねて春の星(星人)
【五島高資さん評】
羊水に囲まれた母体回帰に再生の思いがうかがわれる。
また、水の惑星である地球もまた冬から春へと再生する星
なのだと思う。そこに天人合一の詩境が感じられる。

28.唇を読まれてしまふ天狼に(ゆう)
【松本龍子さん評】
一読、詩情を感じる。作者はシリウスという恒星から
俯瞰して唇を眺める神の視点に立っている。
シリウスにスポットライトを当てられる唇から洩れるのは
溜息かそれとも桃色吐息か。



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