〜月例句会会場〜

俳句飄遊

アクセスカウンタ

画像

zoom RSS 12月句会「結果」

<<   作成日時 : 2015/12/12 14:45   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

  第39回 12月句会「結果」

画像

※次回1月句会は2句出しで
1月5日(火)午後5時投句締め切り
選句は1月12日までの一週間です

特選句 選評集

1.精霊の羽は銀色ふゆすすき(直)
【加藤直克さん評】
「せいれい」と読むか「しょうりょう」と読むかによって
微妙にニュアンスが違ってくるが、前者だと西洋的、後者だと
日本的な感じがする。掲句はそのどちらにも読めてしまうの
だが、西洋にも日本にも限定されない奥深さを感じる。
とくに「ふゆすすき」に羽の質感が感じられて、素晴らしい。
今年たまたまパウル・クレー展で、いわゆる天使シリーズ、とくに
念願だった「まだ手探りしている天使」を見ることができて、
おもわず涙が零れたが、その感銘を思い起こさせてくれた。

9.年の暮走れば我もテロリスト(龍子)
【服部一彦さん評】
ちょっぴり焦燥感も含めた自愛の心。危うい作風。

【星人評】
一時期、テロリストや狙撃者を下五に置いて
想像力をかきたてる句がはやった。
しかし想像力などと悠長なことは言っていられないほど
昨今の「テロリスト」は現実感がハンパナイ。
街中でダッシュすると痛いほどの視線を浴びる。
年の暮ならば逮捕されかねない。
人為によって出現する都市空間に潜む危うさ。

11.たましいの穴がぬけゆく柚子湯かな(龍子)
【五島高資さん評】
魂自体が得体の知れないものであるが、
そのよくわからないものにさらに穴があると言われれば、
逆に魂の存在が立ち現れてくるから不思議である。
そこで柚子湯という季題も生きてくる。
確かにそのような気配がある。

18.十一月水無河に羊逐ふ(一彦)
【真矢ひろみさん評】
よく思い出せないのですが、このような景を
白日夢として見ているような気がします。

21.光背の後ろを廻る寒北斗(星人)
【加藤昌一郎さん評】
光背のうしろに北斗七星が廻るという図柄の大きさに驚く。
立像だとしたらどんなに凄い迫力だろう。戦いの護り北辰妙見
大菩薩だろうか。一度も拝顔出来ないでいる私には憧れの仏で
ある。どんなに神秘的な須彌壇かと思うだけで心がときめく。

【松本龍子さん評】
一読、詩情を感じる。冬の北斗七星を詠んでいるが、
「光背の後ろを廻る」という表現は、意外性を感じる。
光背とは、仏像をはじめキリスト教の聖人などの体から
発せられる後光をあらわしたもの。臨死体験の末期の
状態で光を見るというが、作者には仏像の光背に
くっきりと寒北斗が見えているのだろう。
ダイナミックな構成力は新鮮だ。

24.一心に星をあつむる大根穴(星人)
【朝吹英和さん評】
生命の抜け殻のような大根穴が一心に星を
集めていると表現した感性に共鳴。

【大津留直さん評】
大根を収穫して出来た大地の穴、その空虚に成りきって
こそ、満天の星が奏でる交響詩が聴こえて来るのだ。
大根穴の一心とは、無心に他ならない。
無心が一心を生み、一心が無心を育む。
俳句においてその消息を実感しているからこそ
成し得た句であろう。

【高橋雅城さん評】
星というと実在するものではあるが、どこか形而上的なものを
思わせる。ハレ、聖そんな言葉で語ってもよいだろう。それに比べ、
大根穴とは、きわめて形而下的なもの、ケ、俗といったものである。
それが、一心に星を集めるという。この対比は、並大抵に思いつく
対比ではない。大根穴が星、ひいては宇宙のスケールの大きさを
物語る。このスケールの大きさにはたいへん敬服した。

28.テント劇開演まだか虎落笛(雅城)
【鈴木浮葉さん評】
十年くらい前、花園神社で唐十郎の紅テント劇場を見ました。
12月の寒空の中、凸凹の地面に座っているのは辛かった。
最後は舞台上のちいさな透明な水槽にどぶんと
全身浸かった唐十郎の根性。でももう再演されないかも。
タイトルは「ツナミ」でした。

29.投げ竿の空切る音や冬に入る(英和)
【生田亜々子さん評】
軽やかな音が耳に聞こえてくるよう。
「空切る音」が初冬らしい印象を鮮明にしている。

【石田桃江さん評】
冬に入る頃の季節感を投げ竿の空切る音での表現をいただきました。
四季で微妙に違う空を切る音を改めて思いました。



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
画像 5月の蝶ぞろぞろと星食ひにくる牛蛙(龍子)
俳句スクエア月例句会会場
12月句会「結果」 俳句飄遊/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる