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zoom RSS 8月句会「結果」

<<   作成日時 : 2015/08/08 14:13   >>

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  8月句会「結果」
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※次回9月句会は2句出しで
8月31日(月)午後5時投句締め切り
選句は9月7日までの一週間です

特選句 選評集

1.夏銀河足裏に砂丘踏みしめて(英和)
【加藤昌一郎さん評】
剛性の強い句だと思います。まづ「砂丘」の語が大きな景を
提示し、その砂丘を何物かに踏みしめさせることによって、
広大な天と地を支える強靭なものの姿を見せています。
弾性に満ちた緊張感のある句と思います。

【生田亜々子さん評】
壮大な環境にて、暗さを感じないほどの星明かりに包まれて
いることだろう。夏の夜空もまた良いものと思う。

9.透明の傘を零れる梅の雨(直克)
【石川順一さん評】
季語は「梅の雨」。何とも言えない詩情を感じました。
「梅雨」と普通は言う所を敢えて「梅の雨」と言う言い方にも
必然性を感じましたし、「透明の傘」と言う措辞にも
揺るぎ難い必然性を感じました。

10.姿勢よき蚊柱もあり紀元節(昌一郎)
【真矢ひろみさん評】
ある世代にとって、夏は昭和の記憶を呼び起こす。
夏に紀元節をもってくる大胆さ?に驚く。

11.夕立や錦帯橋を鳴らす音(直)
【石田桃江さん評】
錦帯橋に夕立。五連の木造橋をたたくように降る大粒の雨。
橋が打楽器となり、つかの間の演奏です。
五連の橋だからこその句だと思いました。

12.冥王星昆布の森に光さす(直克)
【五島高資さん評】
最近、冥王星の詳細な映像が探査機によって地球に送られて来た。
ハート型の模様や雪原など大変興味深いものであった。
しかし、最新の科学を駆使しての映像はそれとして、
私の心に沈潜する冥王星のイメージは掲句のそれと共鳴する。
むしろ、やっと光が届く暗い海底の昆布の森という卑近にすでに
冥王星を見ていたと言った方が良いかもしれない。
もっとも、いつか冥王星の雪原が海となって海藻が育つ未来も
あるかもしれない。詩的想像性は時空を超える。

20.浮いて来い落ちゆくだけの夢の中(ひろみ)
【鈴木浮葉さん評】
何故か落ちて行く夢がおそろしくて
地獄行きの予知夢かも知れないと思う。
浮いて来い人形のように浮かばれますように。

25.信仰はのた打ち回る蚯蚓かな(順一)
【高橋雅城さん評】
日本人は、信仰にたいして現世での利益ばかり求めすぎる。
ほんとうは信仰に帰依するということは、のた打ち回る蚯蚓の
ように見苦しいものに違いない。信仰というメタフィジカルな
ものと、フィジカルなものの中でも身も蓋もない蚯蚓という
ものを対比させたところがこの句のおもしろさだと思う。
カフカ『変身』では、ある朝、毒虫に変身してしまった男の
最期が描かれる。その死に至るさまは残虐なまでに醜い。しかし、
この小説は非情なまでのユダヤ教的世界観に貫かれている。
毒虫の姿で苦悩し醜く死に至った主人公・グレーゴルは
世界(ザムザ家の人々)に幸福をもたらしたのである。
千億を殺めて向かふ盂蘭盆会  雅城

28.白道にかかわつてゐる大揚羽(星人)
【服部一彦さん評】
「白道」は月の天空における軌道のことか。軌道間の微妙な
緊張関係を大揚羽を介在させて表出して見せた、と受け取り
ました。だが、一方で白道は法華経にいう「二河白道」のそ
れかとも思える。信仰決定しひたすら道を歩む人を支える役
を担う存在物を示唆しているともとれるのでは。いずれにし
ろこの句は少し説明がほしい。

31.夏銀河見るなら櫂をお持ちなさい(ゆう)
【大津留直さん評】
現在、人間は星々を正確に見るためにハワイのマウイ島に天文台を
立てたり、ロケットを飛ばしたりしているが、この句はそんなことをして、
本当に星の光を見ていることになるのか、という問いを突き付ける。
この短い句でありながら、どこか、道元禅師が現成公案の中で引いている
麻谷山宝徹禪師の扇の話を思い出させる。仏法の風を知りたいのなら、
自ら扇を使い、自己の内なる仏に出会うほかはないというあの教えである。
自ら櫂を使うことによって、自己の内なる光に出会うほかないということであろう。

32.水の面に夕翳たたむ蛍かな(星人)
【加藤直克さん評】
夕翳は言うまでもなく夕日の光なので、その時間、蛍はまだ飛ばないか、
飛んだとしても見えない。しかしだからこそ夕日の最後の光と蛍の最初の
光が交錯する瞬間を想像してみることはできる。そのときその二つの光の
出会いを演出できるのはやはり「水の面」なのだろう。そしてその出会いを
「たたむ」と表現しえたことはなんと奥ゆかしく幽玄なことだろうか。

【朝吹英和さん評】
夕暮れから夜の帳が降り始める頃の密やかな情景。
小さな生命体である蛍が愛おしく感じられる。

【松本龍子さん評】
一読、詩情を感じる。おそらく写生句なのだろうが
「蛍が水面に夕翳をたたむようだ」と感じたところに
この句の眼目があるし、作者の個性も感じる。
この空気感は非常に美しく、新鮮だ。




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