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zoom RSS 5月句会「結果」

<<   作成日時 : 2015/05/12 17:13   >>

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  5月句会「結果」
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※次回6月句会は2句出しで
5月31日(日)午後5時投句締め切り
選句は6月7日までの一週間です

特選句 選評集

2.朝雲雀ピカソの青を抜け来たる(英和)
【加藤昌一郎さん評】
ピカソの青の時代は、すでに強烈な個性を内蔵し、
次にキュビズムを爆発させる予感を感じながらの、
一番ナイーヴな時代だった。
まさに朝雲雀のような胸騒ぎと不安と焦燥と希望の
青年だったと思う。

3.いろは歌うたって立夏ちからこぶ(雅城)
【服部一彦さん評】
あまり若くはないがそれでも力こぶはできる。
よしっと小さく呟く。作り方にリズムがある。
強く共感を呼ぶ。

4.しんしんと言の葉失せて新樹かな(直)
【加藤直克さん評】
韻律に感心しました。しんしんとと新樹が
言葉以前のところで響き合っています。
ということは、しんしんも新樹もない「無」が
主題だということも出来るでしょう。
でもその無とはしんしんと新樹以外の
何ものでもないのでしょう。

15.蝶々の翅音のほかはすべて夜(星人)
【松本龍子さん評】
一読、闇の静寂を感じる。折口信夫は蝶を「悪魔の使女」、
三好達治は「白い本」に見立てている。
実景として解釈すれば蝶の翅が夜の空気を打つ音だけが
聴こえる「孤独な静寂」という句意になる。
しかし、生者の耳には蝶の翅音は聴こえない。
だとすると作者は黄泉の国、根の国に瞬間転移して
蝶の翅音を聴いていると解釈すれば、句の世界が
全く違ったものに見えてくる。

【石川順一さん評】
季語は「蝶々」。蝶の翅音、そんなもの聞けるのかと言う
反発も多少はありました。鳥の羽音ならともかく。
しかし夜に感覚が研ぎ澄まされて来ると
そんな音も聞けるのかと。「〜のほかはすべて夜」と
言う措辞、断定も大胆かと。

17.真ん中を馬逃げて行く蜃気楼(星人)
【大津留直さん評】
蜃気楼の真ん中をかけ抜けてゆく馬は、やがて天に昇って、
星座になるのだろうか。それとも、そこに住んでいる姫を
さらって、砂漠へと疾走するのか。

【毬月さん評】
湖かどこかを散策していた作者は、たまたま蜃気楼を見かける。
このまま馬の後を追えば違う世界へ行けるのだろうか?と
この世とあの世を馬が案内するかのような物語性がある。
そして、いま生きている世も霞がかかって、
実は仮のものかもしれない?と思わせる一句である。

【高橋雅城さん評】
蜃気楼というぼんやりあいまいとしたなかを、
馬が駆けてゆくさまに意表を突かれました。
普段、競馬場で見る馬(ぼくは競馬はしませんが(笑))、
動物園で見る馬、……、などとは違い、
イタリアの未来派絵画に描かれる馬を想像しました。
未来派は、本来ならばカンバスの上に描くことのできない
時間(にともなう諸事の運動)を描こうとしたわけですが、
その果敢に走り去ってゆくさまは、確かに力強くは
ありますがどこかあいまいのかなたへ駆け去ってゆく、
というふうに思えます。

21.麦の秋星が左右に揺れており(龍子)
【五島高資さん評】
広大に広がる麦の穂が風に揺れているのだろう。
しかし、黄昏時だからそれは地球の一部として
一体化している視点から見れば星が揺れている
ような光景に納得する。

24.触れ合って水の廻れる桜かな(高資)
【星人評】
咲いた桜の花は散るまでに何と触れ合うのだろう。
空気や風、霞や雨、日光、月光、星の光、
鳥や昆虫、梵鐘や春雷、谺、桜狩の声など。
それから朝、昼、夜の時間にも触れる。
そして最後は、水面の上で踊るように揺れ、ただよう。
また、「水の廻れる」から、毎年見る桜を始点とした地球上の
水の大循環を語っているようにも思える。
濃密に凝縮されたエネルギーが潜んでいる桜は
始点にふさわしい。

26.ぼうたんの月夜に眠る仏かな(毬月)
【石田桃江さん評】
月の光の下、ぼうたんにみ仏のたたずまいを見る。
月夜のぼうたんの花びらを少し閉じた優美な姿が
浮かびます。

28.菖蒲湯に青鮫の背が浮きあがり(龍子)
【鈴木浮葉さん選】
金子兜太の「梅咲いて庭中に青鮫が来ている」よりずっと
分かりやすいです。あおあおつやつやとした菖蒲の束が
眼に見えるようですし、その精気に圧倒されている自身の
裸体の頼りなさなど。

【朝吹英和さん評】
祝祭性に満ちた菖蒲湯。湯船に浮かんだ菖蒲の葉を眺めて
いると突如青鮫が浮上した。日常に潜む恐怖を象徴する
青鮫と菖蒲湯の対比が効果的。

【真矢ひろみさん評】
青鮫の背がゆうゆうとする様は圧巻。あの梅園の青鮫が、
半世紀を経て、湯舟に迷い来るとは誰が予想したろう。



※23は、青葉闇揺れる天衣(てんね)や長谷寺(はつせでら) のルビあり
  25は、わたなか河を分けたり青岬
  →わたなか河を分けたり青岬 
と訂正あり


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