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zoom RSS 4月句会「結果」

<<   作成日時 : 2015/04/07 22:39   >>

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  4月句会「結果」

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※次回5月句会は2句出しで
4月30日(木)午後5時投句締め切り
選句は連休明けの5月11日までです

特選句 選評集

5.補陀落へ舟運びゆく春の潮(浮葉)
【生田亜々子さん評】
春の海の波は静かでも大きな潮の動きに
船が運ばれている情景が見える。
補陀落の伝説・信仰と相まって
不思議な雰囲気を持つ一句。

7.夜の道バク転しては凍返る(雅城)
【大津留直さん評】
凍て返る夜の道でバク転の練習を繰り返す若いピエロが
思い浮かべられる。「凍返る」にはそのピエロの悲しい
行為に対する共感が感じられる。

8.闌春といふ傲慢を愛すかな(浮葉)
【真矢ひろみさん評】
近代以降、文学における観察の視点、立ち位置という
ものが意識される。さて、何が傲慢なのか、興味深い。

10.猫死して花の雨とやなりぬらし(直)
【石川順一さん評】
季語は「花の雨」。座5の「なりぬらし」が完了の助動詞と
推量の助動詞「ぬ・らし」で花の雨と呼応して居る様で面白いと
思いました。「猫死して」も単純な泪雨に還元できない深さを
示唆しているように見受けられました。

13.針さして透きゆく蜂のまなこかな(龍子)
【鈴木浮葉さん評】
ミツバチは一度刺すと死ぬ運命。
死ぬなら誰かを刺して私も、と思わないでもない。
でも、ロッキード事件の「ハチの三恵子」こと
榎本三恵子は一刺ししても死ななかった。
あとは転落の人生だったかもしれないけれど。

【石母田星人評】
死に至る蜂の写生だろうか。
蜂の複眼はヒトと違って赤が見えない。
それでも「透きゆく」ことで、最期の何秒かは
赤を感知できているのかも知れない。
空いっぱいにかかった虹の七色を初めて認識した
美しい「まなこかな」なのだ。

20.苗木市トイレを借りて風は無し(順一)
【加藤直克さん評】
春は必ずしも目を奪う花や景色だけにあるのではなく、
そこはかとない日常の背後にこそあるのだと気づかせてくれる句。
「風は無し」が、春の消息を問わず語りに語っている。

【服部一彦さん評】
滑稽、飄逸が横溢。現代の俳句はこのような味を
軽視して久しい。

21.去る人の後姿と黄水仙(亜々子)
【毬月さん評】
黄水仙の花は、この後ろ姿の人物の生きざまだったのかもしれない。
すっと背筋を伸ばし生きてこられた、まるで黄水仙のような
方だったのかも。黄水仙には、スマートな一面と、咲くのに疲れて頭を
垂れているかのような面と、両方持ち備えているように思える。
この去るかたの人生もそうだったのか…。
その方と最後に会ったその時、傍らに黄水仙が頷いていたのであろうか?
我々に想像を沸かせるような一句に惹かれた。

28.うすらいの融け動脈へ涙腺へ(昌一郎)
【松本龍子さん評】
一読、消えゆく水の流れを感じる。 「うすらい」は春先に水溜りや池、
手洗い鉢に薄く張る氷。「動脈へ涙腺へ」はどういうことなのか。
おそらく意味を汲む句ではないのだろう。融けた水はどこへ消えるのか。
体内の「動脈へ涙腺へ」還ってゆく水とのアナロジーと捉えたい。

31.おぼろ夜のムー大陸に待ち合せ(ゆう)
【高橋雅城さん評】
おぼろ夜の待ち合わせなら、なにやらレトロな、デートというより
逢い引きという言葉が似合う男女愛を想像してしまう。
しかし、場所がなんとムー大陸なのである。
しかも、ムー大陸がおぼろ夜にあるという。
ムー大陸は、ただかつてあったと伝説で言い伝えられているところ、
もっと露骨に言えばオカルトのジャンルに入ってしまう場所。
おぼろ夜のすべての輪郭を曖昧にしてしまう姿と、
伝説の場所ではあるものの、大陸というスケールの桁違いに
大きい場所の対比が絶妙である。
〈おぼろ夜やここはまぼろしきみがいる〉

32.薔薇星雲馬頭星雲桜咲く(星人)
【加藤昌一郎さん評】
俳句とは全くなんだろうと思う。星の名を二つ皿に置き、三文字を
パセリのように添える。それだけで宇宙を桜満開にしてしまう。
地球だけでなくこの二つの星にも桜が咲き、そして視界は天の川の
桜並木に伸びそのまま宇宙全体が桜満開になってしまった。
この不思議な俳句を操ったマジシャンに敬意を…。

【朝吹英和さん評】
薔薇星雲馬頭星雲の打ちだしによって宇宙の悠久の時間
が想起される。今年も咲いた桜の花と異次元の星雲との
関係に不思議な魅力を感じる。

【石田桃江さん評】
桜咲くで二つの星雲を天体望遠鏡で観ることが出来た歓びが
伝わってきます。天体写真では気の遠くなるような説明があります。
星も人間の一生と同じ生と死のくりかえしの中でかがやいている。
少し身近に感じられます。

【五島高資さん評】
地球における桜の開花と星雲の光景が詩的に交響して
天然造化の妙を感じさせる。






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