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zoom RSS 12月句会「結果」

<<   作成日時 : 2014/12/07 17:01   >>

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12月句会「結果」

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※次回1月句会は2句出しで
12月31日(水)午後5時投句締め切りです
選句は1月10日までの10日間です


 
特選句 選評集


2.十二月柿の葉寿司が人情家(雅城)

【服部一彦さん評】
誰かが送ってくれた柿の葉寿司を食べるところだろうか。
だが柿の葉寿司そのものが人情家に見えて来る。
ぼそぼそと話しかけられているような。

4.霜夜宇津救命丸の小声たち(雅城)
【真矢ひろみさん評】
嬰児向けのあの小粒が霜夜にいったい何を話し合っているのか。
霜の降りる静寂の真夜。眠りに落ちた母子の傍らで、出生率の
低下に悩む一方で、児童虐待の絶えないこの国の不安を憂い、
密かに安楽死を画策している…やもしれない。

5.父の背を流さぬ悔いや山眠る(英和)

【星人評】
「山眠る」の擬人化は、高山には似合わない。
雑木山などの里山の低山にふさわしい。
枯れに覆われふっくらとした山を見て若き日の父の背なを思った。
小さなころは父さんの背中をよく流していたのだろう。
作者が大人になって、父の弱さとか老いを感じてからは
その背中に触れることもなくなった。
当たり前のようにやってくる親の老い。
それを素直に受け入れられなかった子供のさが。

7.讃美歌の包む棺や寒茜(英和)

【高橋雅城さん評】
カトリック教会に通ったことがある。
また、さる宗派のプロテスタント教会にも通ったことがある。
聖堂と呼ぶのか、礼拝堂と呼ぶのか、儀式の行われる部屋の
雰囲気は俗に過ぎ、また陰鬱に過ぎた。
寒茜、それは寒々としてしかし、諦念に満ちた光を
さすのかもしれないと思った。棺はおそらく重かろう。
しかし、それも讃美歌に抱かれる。
どこかにまだ救済があるのかもしれない。

9.全員が交信中なり牡蠣の空(一彦)

【加藤直克さん評】
全員が交信中ということは、自分は誰とも交信できないと
いうことでしょう。だから牡蠣なのかも知れない。
原風景とも呼びたい感覚です。

20.黄落すいきなり欝の傍らに(ひろみ)

【大津留直さん評】
この「黄落」で私は、私がいたドイツ・チュービンゲンの
プラタナスの大きな葉を思い浮かべた。ネッカーの中洲を
鬱々と歩いていると、傍らにその黄葉が突然落ちてきて、
この仮面をつけて踊れという声が聞こえてくる。それで
なんだか気が楽になった記憶がある。「欝の傍らに」がよい。

21.風花や壺の口より壺の底(星人)

【加藤昌一郎さん評】
究極の写生句。
ウルトラは時に異次元の容相を見せる。

【鈴木浮葉さん評】
丹波焼きのような大きな深い壷。
壷の底をめざして舞い込んだ雪、底をめざすも果たして
底にまで到達出来たのか? 暗い世界と儚き悲しみ。

【石田桃江さん評】
ある晴れた日、風に乗った雪片が壺の中へと舞い降りて
壺の底にたどりつきました。風花は壺に出会えて安住の地が
見つかったようです。美しい句だと思います。

22.冬霧の螺旋階段駆けのぼる(ゆう)

【松本龍子さん評】
一読、意味のとりにくい句だが、詩情を感じる。
螺旋階段というと世界遺産のシャンボール城などを
思い浮かべるが、実物の建築物の螺旋階段ではなく
冬に湧く霧が螺旋階段のように空に舞い上がっている
光景を詠んだのかもしれない。

24.彗星や海鼠は幾つ耳を持つ(星人)

【朝吹英和さん評】
夢やロマンの対象であったり、不吉な出来ごとの予兆として
怖れられた彗星。海底にひっそりと息付く海鼠への思いと
宇宙の彼方を運行する彗星とが不思議な時空を表出している。

【五島高資さん評】
海鼠と言えば、古事記における天宇受売命との問答や
芭蕉の「生きながらひとつに凍る海鼠かな」を思い浮かべる。
いずれにも海鼠の剛毅木訥が感じられる。
仁者はよく他者の言葉を聞くことを思えばその徳は
彗星にも届くだろうと感銘した。




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