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zoom RSS 11月句会「結果」

<<   作成日時 : 2014/11/08 07:09   >>

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11月句会「結果」

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※次回12月句会は2句出しで
11月30日(日)午後5時投句締め切りです
選句は12月7日までの1週間です


 
特選句 選評集


2.おしゃべりも介護の人の花野かな(桃江)

【服部一彦さん評】
一読心のこもった句だなと感じ入りました。
まさに介護とは真心の花咲く野に相違ありません。
比喩を超えた句作りだと思います。

14.近づけば歌つてをりぬ烏瓜(星人)

【高橋雅城さん評】
たしか、烏瓜は雌雄別株だったと思う。子どものころ、
庭に種をまいたのだが花は咲くものの実は決してならなかった。
多年草で、根から天瓜粉をとるのではなかったか……。
烏瓜の花、華麗に見えてどこか妖しさを持つ花だった。
烏瓜の実にせよ、なにやら奇妙である。
藪を漕いでおれば普通に目にする紅い実なのだが、割ってみて
果肉らしきものが特にあるわけでもなく、
奇妙な形の種が入っている。物の本で読むと大黒さんに
見立てるのだという。それほど縁起の悪いものでもないようだ。
しかし、雑木林や荒れた杉林にぶら下がっている紅い実はなにか、
常世のものとは思えない。前置きが長くなったが、
烏瓜が歌っているということにとにかく意表を突かれた。
やられてしまったというところである。
歌をうたっているのも、あの紅い実の妖しさゆえであろうか。

15.天狼や反故のかたちの反故の灰(ゆう)

【鈴木浮葉さん評】
遥か彼方に輝くシリウスを目標に励む自分。
でも失敗、また失敗。地上にいて、作品の反故を燃やしても、
灰になってもそれは反故の形をしている。
私のことを歌われているようで悲しく、苦しく、空しい。

16.存在を抜けだしてくる雪蛍(ゆう)

【松本龍子さん評】
一読、不思議な余韻の残る句である。
綿虫は飛ぶ力は弱く、風になびいて流れるので、
雪を思わせる。存在とは何だろう。
現実としての「有」と考えると、
昼なら「空」、夜なら「闇」ということになる。
存在が物の本質という意味なら、アブラムシを抜けだして
「無」としての「雪」になっているということだろうか。
蛍の動きをこのように表現することで作者の感覚が
かえって浮き上がって見えてくる。

17.人ごゑの浮きしづみする銀河かな(星人)

【真矢ひろみさん評】
銀河の流れに浮沈するという景。声の主は
カンパネルラかジョバンニか。はたまた、
ペルセウスかメドゥーサか。

【五島高資さん評】
天上の銀河が地上へと流れてきている雰囲気が
浮き沈みする人の声によって詩的に昇華されている。

19.秋刀魚焼くヒマラヤ産の塩をもて(ひろみ)

【石田桃江さん評】
大むかしは海だったヒマラヤ地方。
はるかな時をへて、その塩を秋刀魚に
ふって焼きいただく。
どんな味がするのだろう!
ヒマラヤ産に思いをはせていただきました。

21.天高し伴奏がまだ勝つてゐる(亜々子)

【加藤直克さん評】
シューベルトの『美しき水車小屋の娘』の終曲「小川の子守歌」、
主人公の若者は失恋し川に身を投げた。
その遺体を運んでゆく小川が若者を悼んで歌う子守歌。
伴奏は単調な浪のリズムを繰り返すだけなのだが、
それが若者の魂が行くべき天界の調べでもあるのだろう。
そのとき「伴奏がまだ勝っている」のは子守歌が天に届いていない、
悲しみが浄化されきっていないからなのだろうか。

【大津留直さん評】
秋晴れの日の何かある音楽の練習風景が思い浮かべられる。
美しい秋空に気を取られていると、指揮者に「ダメだ。伴奏が
まだ勝つてゐるぞ」と怒鳴られるのだ。
その具体に徹したところがよい。

25.水の音あつめてからすうり灯る(高資)

【加藤昌一郎さん評】
さびしい秋の気配を満喫します。闇の中の鈍い橙色の光。
夜道の一人歩きは危ないよと、そっと囁いてくれているようだ。

【星人評】
植物の体の9割は水。常に水を吸収しなければ育たない。
烏瓜が赤い実を灯すのも水の力。「水の音」としたことで、
天地を巡る水の清冽な生命力も見える。

27.霜月はちくわの穴の彼方から(雅城)

【朝吹英和さん評】
ちくわやドーナツの穴を見ていると空洞の中に
何かが存在しているような不思議な感覚に囚われる。
霜月がその穴の彼方からやって来る事に得心。

28.ファゴットの翳濃き秋の夕焼けかな(英和)

【生田亜々子さん評】
ファゴットの独特の音を思わせる一句。
がなりたてることのない音色を持つ楽器に秋が似合う。



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