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zoom RSS 6月句会「結果」

<<   作成日時 : 2014/06/07 19:30   >>

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※次回7月句会は2句出しで
6月30日(土)午後5時投句締め切りです
選句は7日までの1週間です


 
特選句 選評集


12.寡黙さも美学のひとつ猫柳(穏子)

【高橋雅城さん評】
この句を読んで、「猫、ん? 猫柳だったか」と
少し錯覚を覚えました。改めて読み直し、
植物に対して「寡黙さ」と形容したおもしろさを感じました。


15.麦秋の真闇と闇のさかひかな(星人)

【大津留直さん評】
麦秋の黄の明るさが一面に広がる茫漠さにあっては、
その明るさが意外にも、闇へと反転する。
その明るさの反転としての真闇において、われわれは初めて、
その真闇と普通に表象された闇との区別を認知するのである。
ファン・ゴッホの最期の絵を思い出させる。
キリスト教の「光」が却って、近代的「絶望」へと
反転することを暗示しているのかもしれない。
そこにはまた、ヘーゲルやニーチェがいる。

【生田亜々子さん評】
闇について暗いものと更に暗いものがあるという
当たり前でありつつも表しにくいものを
うまく言葉で表現している。
この季の野を包む豊かな草の匂いが漂ってくる。


16.暗きより波現はるる牡丹かな(ゆう)

【加藤直克さん評】
揺らめくような牡丹の花びらを波と捉えた感性に脱帽です。
「暗きより」は、夜のしじまの中からと読めますが、
牡丹の花の内側からとエロス的に捉えることも出来、
艶めかしさも感じられます。

【松本龍子さん評】
一読、単純な写生、写実の句ではない。
作者は無心に造花、自然の音を聴いている。
表面上は写生のように牡丹の色調を映しているが
牡丹の生命の声と自らの生命の鼓動の音を
見事に捉えている。

【五島高資さん評】
天地開闢以前の闇と眼前の牡丹をむすぶ波の発見に
深く共感するものがありました。


20.夏の昼まつすぐ昇りゆく煙(亜々子)

【鈴木浮葉さん評】
どうしても火葬場の煙突の煙だ、という気がする。


21.ししむらや青葉をめぐる水の音(高資)

【石田桃江さん評】
生命の源の水。さらさらと水の流れる音が聞えるようです。
青葉によりしっかりと根を張っている大きな木が浮びます。
ししむらに働きざかりの人を思います。
力強さを感じていただきました。

【石母田星人の評】
生命を育む水のめぐりは数十億年繰り返されている。
そんな昔から水は「水の音」という音符を奏でている。
一音間違えておかしな音を発することはない。
時に別の音を出したくなっても、
水は水であることに誇りを持ち
絶対に弾き間違えることはない。
青葉の葉をめぐるのも人体をめぐるのも
古池に蛙が飛び込むのも
すべて同じ水の音だ。
水の循環が絶えるとき水の音の演奏もやみ
この星は終焉を迎える。


22.色よりも剛き匂ひの夏の月(一彦)

【真矢ひろみさん評】
一読、猿簑、凡兆の発句を連想し、楽しく読みました。


28.天牛を友と明治の本を読む(雅城)

【加藤昌一郎さん評】
先日「佳人之奇遇」という昔が臭う明治の本を読んだところ、
王紫診なる清人が漢訳したラマルセイエーズの漢詩があった。
フランス語の知識皆無の私でも漢字はどうやら分かった。
天牛を傍らに明治の本を読むとは、とても楽しい景だ。

【石川順一さん評】
季語は「天牛」。髪切虫を友にして本を読むと言うのは、
ある意味豪勢な感じがします。その豪勢さが、この句では
滲み出る様に詠まれて居る、そこがこの句の良さでしょうか。
また、「明治の本」と季語「天牛」の取り合わせも、
うまく行って居ると思います。ただ、一つ助詞「と」は「に」でも
良かったかなとは思いました。まあでも「と(して)」の
つもりで詠んだのかも知れないとも思いました。


31.星宿の中を金魚の泡ひとつ(星人)

【朝吹英和さん評】
古代中国の占星術に由来するという「星宿」に込められた
壮大な宇宙への思いやロマンが「金魚の泡ひとつ」の措辞に
よって増幅されている。金魚も我もまた宇宙の中の存在。

【服部一彦さん評】
星座は宇宙の中で人間にはもっとも親しいものの一つに違いない。
金魚は人間に近い存在かというと、その目をよく見ると
これは宇宙人の目ん玉だ。
人間はこの二つの中に入りたいと思うが、憧憬にとどまっている。
イニシアチブは金魚が握っているのかもしれない。
動詞を使わない文体も大人の俳句にふさわしい。

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内 容 ニックネーム/日時
石田さん、石母田さん、過分なるお言葉を頂き痛み入ります。心から御礼申し上げます
五島高資
2014/06/07 20:32

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画像 3月の蝶まっさらのルーズリーフを開き春 雅城
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