〜月例句会会場〜

俳句飄遊

アクセスカウンタ

画像

zoom RSS 4月句会「結果」

<<   作成日時 : 2014/04/07 19:06   >>

驚いた ブログ気持玉 12 / トラックバック 0 / コメント 0

画像
※次回5月句会は2句出しで
4月30日(水)午後5時投句締め切りです
選句は7日までの1週間です


 
特選句 選評集


2.電線の廻りて富士の暮れ泥む(高資)
【加藤昌一郎さん評】
世界の名物になって脚光を浴びた富士。
花電車のようにネオンの中に立っている。


3.父の骨流木めきて春の月(直)
【加藤直克さん評】
父親を看取ったとき、死にゆく身体が親から子への
一世一代のプレゼントであるような気がした。
命を終えて岸辺にたゆたう流木も、そうした
プレゼントの一つなのだろう。


4.春の雲一揖しては過ぎ行けり(一彦)
【大津留直さん評】
まさに「行雲流水」の風韻を伝える。
たとえば、病室の窓から、軽く会釈しては
通り過ぎてゆく春の雲を見ていると、
自分自身の心がこの雲になっていることに気付かされる。
良寛の詩の一節のような深く自然な味わいがある。


【石田桃江さん評】
白くふわっと浮かんでいる春の雲
一揖(ちょっとおじぎすること)の表現に
愉快になりいただきました。


7.揚雲雀キリンの顔を見てかえる(昌一郎)
【高橋雅城さん評】
想像上の動物の麒麟ではなく、動物園のキリンは、面長で
眼と眼の間が離れ、わりと間の抜けた顔をしています。
揚雲雀の絶え間のない気ぜわしさとキリンの顔の
そういった様との対比がまず面白いと思いました。
そうしてこの句は、雲雀とキリンの顔の対比のみならず
作者の移動が関係しています。音でのみ知りうる
揚雲雀の気ぜわしさはいかにも春らしいけれども、
春の気候というものはキリン(の顔のように)穏やかなもの
とした作者の観る位置が面白いと思いました。
図らずも、わたしは「ように」と書いてしまいましたが、
「キリンのごとく……」とせず揚雲雀という具体的なものと
対比させたところが成功せしめていると思います。
仰ぎ見てはキリンと眼が合い、無口なまま
なんとなく微笑みあったようなところがいいですね。


10.椅子出せば陽炎納得して坐る(昌一郎)
【毬月さん評】
春の散歩中、椅子に日が差して、
誰かがいるような錯覚に陥ることがたまにある。
いつも座っているはずの人が
今日は座っていなかったりすると、
いない人がいるかのように見える時もある。
陽炎さんようこそと椅子を差し出したくなるような
小春日和だったのだろうか?
陽炎になって座ってみたくなる一句である。


11.内裏雛ソロソロ膝を崩したい(穏子)
【鈴木浮葉さん評】
男雛(天皇)のほうはあぐらをかいているから
女雛(皇后)のほうが膝を崩したい。
雅子さん、窮屈でしびれが切れているんでしょう。


13.葬礼を包むオルガン春の雪(英和)
【生田亜々子さん評】
このオルガンはパイプオルガンだろうか。
教会全体に響き渡る音は葬礼そのものをも包み込む。
春の雪とあいまって
聴覚・視覚共に訴える景色を作り出している。


17.嬰児よ眠れ殿様蛙鳴く(雅城)
【石川順一さん評】
季語は「殿様蛙」。ちょっと歌謡曲見たいな感じも
受けたのですが、蛙の鳴き声が子守歌見たいな機能も
果たして居る感じも受けました。
「おさなごよねむれ」の所が切れて居る様で
切れて居ない感じがいいのかとも思いました。


29.芽ぐむのは箱庭だけにして欲しい(順一)
【真矢ひろみさん評】
読みの裁量は読み手にあり、
作者の意図・背後の現実からも自由であることは
自明である…と断わっておきます。
この句を、箱庭療法を患者に行っている、
悩めるサイコセラピストの独白として読みました。


30.逃水や切り捨てられて切り捨てて(亜々子)
【朝吹英和さん評】
人生模様の色々なシーンが回想される。
「逃水」の季語の働きが絶妙である。


【服部一彦さん評】
逃げ水や切り捨てられて切り捨てて
内省に富む回顧。苦いけれども滋養になった証拠。
季語が効果的。


31.春の風かすかに水の音がする(星人)
【松本龍子さん評】
一読、水音が地下水のように沁みてくる。
季語の「春の風」は春に吹く柔らかい風。
「水の音」は実景としてなら川の流れる音だろう。
「宇宙の物音」と捉えれば
水車の水音かもかもしれないし、
震災時の津波の音かもしれないし、
地下水のかすかな音かもしれない。
「春の風」の空気の底に作者を
運んでゆく瞬間を重層的に表現している。


32.椿落ちて少しかたむく地球かな(星人)
【五島高資さん評】
椿の落花は地球にとっては些細なことであり、
そこに直接的な因果関係はないので、
上五と中七の間に軽い「切れ」が生じている。
しかし、地軸の傾きがあるからこそ
季節の移ろいがあることを思えば、
そこに詩的昇華が感じられる。
高資さんのブログへ



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 12
驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
画像 5月の蝶ぞろぞろと星食ひにくる牛蛙(龍子)
俳句スクエア月例句会会場
4月句会「結果」 俳句飄遊/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる