〜月例句会会場〜

俳句飄遊

アクセスカウンタ

画像

zoom RSS 大石雄鬼さんの『だぶだぶの服』

<<   作成日時 : 2012/10/12 15:13   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 1

画像

大石雄鬼さんから、句集『だぶだぶの服』(ふらんす堂)を頂戴した。

帯に書かれた自選句は〈舟虫の化石にならぬため走る〉〈螢狩してきし足を抱いて寝る〉〈象の頭に小石の詰まる天の川〉〈菜の花をシャドーボクサー横切れり〉〈木下闇からだを拭けば赤くなり〉〈胸に綿あつまつてゐる夏布団〉〈クーラーのしたで潜水艦つくる〉〈下半身省略されて案山子佇つ〉〈獅子舞の心臓ふたつもて怒る〉〈磯巾着小石あつめて眠りゐる〉〈やどかりの後ろに妻の巨大なり〉〈ハモニカに映りて滝のやうになる〉〈原子力発電所から春の鹿〉〈田螺より晴れたる頭出でにけり〉〈魚島をとほくに母の母らしく〉の15作品。

私は〈雛の日の犀より水の流れけり〉〈犀は角見ながら育つ冬銀河〉〈犀が水たまりを押してゐる彼岸〉に魅かれた。動物公園にいる犀だろうか。通年で見ているのだろう。3句ともその動き、生態を巧みに描写しているだけにみえる。しかし、それぞれの季語を通して心を浸すと、この犀は人間のおとこ、父親の象徴と読める。作者にはお子さんがおられるのだろう。その家族、また祖先にもこの上ない愛情を注いでいることも見えてくる。時折、孤高なる犀と化す作者をたくましいと感じる。(石母田 星人)


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
お忙しい中、句集を読んでいただきありがとうございました。また、取り上げていただき深く感謝いたします。今後とも、よろしくお願いします

大石雄鬼
URL
2012/10/12 18:07

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
画像 5月の蝶ぞろぞろと星食ひにくる牛蛙(龍子)
俳句スクエア月例句会会場
大石雄鬼さんの『だぶだぶの服』 俳句飄遊/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる