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zoom RSS 岩淵喜代子さん『白雁』

<<   作成日時 : 2012/05/20 16:57   >>

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岩淵喜代子さんに第5句集『白雁』(角川書店)を頂戴した。岩淵さんは「ににん」代表。


〈万の鳥帰り一羽の白雁も〉〈幻をかたちにすれば白魚に〉〈花ミモザ地上の船は錆こぼす〉〈十二使徒のあとに加はれ葱坊主〉〈今生の螢は声を持たざりし〉〈登山靴命二つのごと置かれ〉〈鳥は鳥同志で群るる白夜かな〉〈月光の届かぬ部屋に寝まるなり〉〈狼の闇の見えくる書庫の冷え〉など、凛とした景や大きな迫力のある構図が目立つ。

そんな中、作品に原初の光が射し込み他の句とは違う次元で詠まれているような3句を曳く。〈尾があれば尾も揺れをらむ半仙戯〉〈まるごとが命なのかも海鼠とは〉〈いわし雲われら地球に飼はれたる〉。

なくなってしまった尻尾の存在を思ったり、海鼠を見て生命と非生命を考えたりする人間も、地球から見れば家畜のひとつ。全てが地上という掌に乗せられている。四季という絡繰もこの掌のなせる業。生かされているという思いよりやや諦観がまさった「飼はれたる」という措辞は、地球を生き物として強く意識した結果なのだろう。季語を始点として構築された詩性が最高に輝いている。



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コメント(1件)

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ありがとうございました。

岩淵喜代子
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2012/05/22 10:36

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画像 3月の蝶まっさらのルーズリーフを開き春 雅城
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